研究課題/領域番号 |
17500446
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 中京大学 |
研究代表者 |
梅村 義久 中京大学, 体育学部, 教授 (00193946)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,470千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 270千円)
2007年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | メカニカルストレス / 骨密度 / 高血圧 / 脳卒中 / オステオカルシン / オステオポンチン / オステオプロテゲリン |
研究概要 |
脳卒中易発症性自然発症高血圧ラット(SHRSP)は高血圧を発症し、脳卒中によって死亡する動物モデルである。この系にはカルシウム代謝異常もあり、病因の一つと考えられている。一方、トレーニングは局所の骨量を増加させることが知られているが、全身のカルシウム代謝にも何らかの影響を与えると考えられる。そこで、本研究においてはジャンプトレーニングがSHRSPの寿命を延ばすことできるか、またカルシウム代謝を改善することができるかについて実験を行なった。2回の実験においてジャンプトレーニング群の寿命は非運動群と有意差がなく、ジャンプトレーニングはSHRSPの寿命に影響を与えないことが明らかとなった。一方、SHRSPにおいてもジャンプトレーニングにより大腿骨および脛骨の下肢の骨塩量は増加し、局所のメカニカルストレスに対する骨の適応は認められた。しかし、ジャンプトレーニングは有意に血清無機リン酸の濃度を低下させたものの、血清カルシウムおよび血清副甲状腺ホルモンに影響を及ぼすことがなく、全身性のカルシウム代謝を変化させることがないことが示唆された。また、骨細胞などから出される骨関連タンパク質であるオステオポンチン、オステオカルシン、マトリックスグラタンパク、オステプロテゲリン、RANKLなどの血清レベルもジャンプトレーニングによって影響されることがないことが明らかとなった。また、血清総コレステロール、HDLコレステロール、LDLコレステロール、アディポネクチンなどにも変化を与えず、ジャンプトレーニングはコレステロールを中心とする脂質代謝にも影響を与えないことが明らかとなった。以上の結果より、1日20回のジャンプトレーニングはSHRSPの局所の骨を鍛えることには有効であるものの、全身性のカルシウム代謝または脂質代謝には影響を与えないことが明らかとなった。
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