研究課題/領域番号 |
17500473
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
櫻井 孝 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (50335444)
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研究分担者 |
高田 俊宏 神戸大学, 医学部附属病院, 臨床研究員 (60403234)
横野 浩一 神戸大学, 医学系研究科, 教授 (50144580)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 270千円)
2007年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 高齢者 / メタボリックシンドローム / 運動 / 心血管病変 / 生活機能障害 / 認知機能 / ADL / メタボリック症候群 / 運動療法 / 動機付け / 脳機能 / 近赤外分光法 / 万歩計 |
研究概要 |
肥満、耐糖能障害、高血圧、脂質異常などをあわせ持つメタボリックシンドローム(MetS)に対する関心が集まっており、今日の社会的現象ともなっている。本研究では、MetSを合併した高齢者において、運動介入が、動脈硬化性病変、また生活機能障害(ADL、認知機能)にどのような作用を有するかについて検討を行った。 1.MetSの管理では運動が有効であると期待されるが、高齢者では運動の継続が困難であることが多い。今回の私どもの調査により、NIRSを用いた脳機能評価を加えることで、運動に対するモチベーションを向上させることができることが示された。またNIRSによる脳機能評価により、MetSでは健常者に比べて、語想起課題で賦活化される前頭葉機能に変化が生じていることが示された。 2.高齢者MetSの臨床像を解析したところ、加齢とともに腹囲、MetSの頻度は増加した。腹囲とインスリン抵抗性には正の相関がみられ、腹部肥満、インスリン抵抗性、MetSの連鎖が高齢者でも認められた。インスリン抵抗性は、内臓肥満を有するMetSのみならず内臓肥満のないMetSでも上昇していた。AHA-NHLBIの診断基準でのMetSは、心血管病変とも有意に関連した。またMetSは女性のADL低下とも関連した。高齢者で運動による介入がどの程度、高齢者MetSの合併症を抑制するかについて、より長期間の継続した観察が必要と考えられた。
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