研究課題/領域番号 |
17500480
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
黒澤 尚 順天堂大学, 医学部, 教授 (50010301)
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研究分担者 |
関 直彦 千葉大学, 医学部, 助教授 (50345013)
金 勝乾 順天堂大学, 医学部, 助手 (70255694)
大沢 亜紀 順天堂大学, 医学部, 助手 (50407251)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2006年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
2005年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | 変形性膝関節症 / ホームエクササイズ / SNP / 間接裂隙 / MMP-1 / 運動療法 / 有効性 / 自然経過 |
研究概要 |
運動療法患者のSNP解析 運動療法施行患者302名および115名の対照者から収集した血液からDNAを抽出した。このDNAからTaqMan(r))アッセイによりDNA多型(SNP)解析を行った。多型解析を行う標的遺伝子としてはビタミンD、エストロゲン、IL-1、TNF-α、MMP-1、等現在までに文献的に関節症との関連が示唆されている遺伝子から100個のSNPを検索した。 マトリックスメタロプロテアーゼ1(MMP-1)は軟骨の細胞外マトリックスを分解することにより、そのリモデリングに関与する重要な蛋白分解酵素である。MMP-1は26種類あるMMPファミリーのPロトタイプであリタイプIIコラーゲンの分解を司る。MMP-1の発現は膝関節症患者の滑膜細胞や滑膜液中で上昇している事が知られており、膝関節症の原函の一つと推定されている。そこでMMP-1のSNP解析を行った。MMP-1遺伝子の中のふたつのSNI)(rs470221,rs2071230)および一つの挿入欠失変異(rs17886048>をタイヒングした。 その結果、rs470221およびrs17886048が膝関節症に対して防御的な遺伝因子であることが明らかになった(P=0.03,0R=0.4)。X線像で判定する関節裂隙(joint space width)に関しても、rs470221およびrs2071230の二つのSNPの組み合わせにより、リスクファクターとなることが判った(P=0.0006)。さらにこの遺伝子の患者においては、肥満(BMI>27)との交互作用が認められた。MMP-1遺伝子は膝関節症の疾患感受性遺伝子であると考えられた。
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