研究課題
基盤研究(C)
本研究は、地域協働型木造住宅「甲斐の家」プロジェクトを取り上げ、実際に建設されたモデルハウス内での住生活体験(高齢者擬似体験、妊婦体験)や住み方の検討等を通して、小・中・高校の家庭科や総合的な学習の時間を支援するための実践的・総合的な住生活学習プログラムや教材の開発を目的としている。平成17年度以降、木造住宅の需給構造や住教育実態を多角的に調査し、その結果を含めて研究成果報告書としてとりまとめた。3年間の主な研究成果の概要は以下の通りである。1.47都道府県等の住宅マスタープランおよび住生活基本計画報告書を資料として、自治体住宅行政による住教育・住情報施策の多様な構想と地域型住宅の普及動向を明らかにした。2.山梨県の「甲斐の家」プロジェクトが県民の参加協働型住まい学習となっていることを実証し、その成果をペーパークラフトとして具体化した。3.甲斐の家ペーパークラフトを活用した住まい学習を高校および大学で実践し、その効果を確認した。4.県産ラベリング材住宅促進事業の利用者を対象に地域型木造住宅の需給構造を明らかにした。5.山梨県建築文化賞の受賞者を対象にアンケート調査を行い、顕彰制度の住意識向上に果たす役割や課題について考察した。6.北海道内の中学校および高校家庭科教員を対象に住居領域学習の実態調査を行い、地域性に配慮した住教育の取り組みや体験型住生活学習へのニーズを把握した。7.甲斐の家モデルハウスを活用した高齢者擬似体験および妊婦体験を行い、その記録をもとに教材(DVD、ガイドブック)を作成した。
すべて 2007 その他
すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件) 備考 (1件)
住宅 56
ページ: 3-12
DOMESU PUBLISHERS INC
ページ: 1-123
JTJTAKU vol.56
http://erdb.yamanashi.ac.jp/rdb/A_DispInfo.Scholar?ID=6EFEB4C5182E81C5