研究課題/領域番号 |
17500518
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生活科学一般
|
研究機関 | 東京家政学院大学 |
研究代表者 |
上村 協子 東京家政学院大学, 家政学部, 教授 (00343525)
|
研究期間 (年度) |
2005 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
1,650千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 150千円)
2007年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
|
キーワード | 女性農業者 / 家族経営協定 / ソーシャル・キャピタル / ヒューマンキャピタル / 生活経営 / コミュニティ / 地域金融 / 家計の金融資産 / ケイパビリティ・アプローチ / プロシューマー / ライフマネジメント / 消費者教育 / 地参地消 / 生活経営(ライフマネジメント) / 経営改善計画 / 女性リーダー / 女性農業委員 / 生活改善運動 / 農地 / 認定農業者 / 共同申請 / ネットワーク / 生活改良普及員 / 女性農協役員 |
研究概要 |
報告はI女性農業者の資産形成をめぐる諸問題II家族経営協定と認定農業者制度III女性農業者の起業活動と資産形成IV地域金融とマイクロファイナンスV生活資源とソーシャル・キャピタルからなる。 女性農業者の生活資源を個人・家族・地域の3段階に分類した。(1)個人のヒューマンキャピタル(人的資本)レベル、(2)家族経営協定などによって作られる家族資源レベル、(3)生活改善や地産地消をもとにした起業活動などコミュニティやネットワークに関わるソーシャル・キャピタルレベル。 女性農業者の資産形成につながる起業活動は、直売やレストラン経営、食育、グリーンツーリズムなど消費者ニーズに直結する傾向がある。安全で安心できる食の提供や、家族や地域の信頼関係構築、生活文化の継承などが公益性の強いものが多い。経営のアプローチは、生活の産業化により生産者と消費者が分断されことによって発生した生活能力の低下、人間関係の希薄化、生活文化の断絶、地球環境問題などの弊害を是正する。すなわち、女性農業者の資産形成により消費者ニーズにあった公益的要素の強い事業活動が進展すると考えられる。女性農業者の資産形成を指標として、金融をソーシャル・キャピタル形成の媒介として活用する工夫も求められる。 まとめと考察としては(1)農山漁村のソーシャル・キャピタルでは生活改善で培われた生活文化継承の側面が重要である。(2)生活、農業、地域マネジメントに経営体の資金調達視点が、加わることが活動の活性化に寄与する。(3)個人資源と家族資源と地域資源の相互関連を考え全体的マネジメント能力の向上が望まれる。
|