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地域在住高齢者の低栄養早期対応介入プログラム効果検証

研究課題

研究課題/領域番号 17500522
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 生活科学一般
研究機関國學院大學栃木短期大学

研究代表者

湯川 晴美  國學院大學栃木短期大学, 家政学科, 助教授 (00260307)

研究分担者 鈴木 隆雄  東京都老人総合研究所, 副所長 (30154545)
研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード低栄養 / 高齢者 / 食事づくり / 低栄養予防プログラム / 血清アルブミン / 介入研究
研究概要

研究の目的:昨年の研究から、低栄養ハイリスク者に低栄養プログラムを実施した結果, 対照群と比較してエネルギー, たんぱく質摂取量の維持, 自分で食事を作る頻度の増加, 卵や乳製品など動物性食品や緑黄色野菜の摂取に改善がみられた。また, 低栄養改善以外にも教室参加による社会交流・余暇活動に改善がみられており, これらは生活自立に役立つと思われる。本年度は同プログラムを栃木県内の壬生町高齢者に実施し, 低栄養プログラムの介入を行い, その評価を試みた。
対象と方法:壬生町在住で65歳以上住民健診受診者の血清アルブミン値は3.8g/dl以下の割合はわずか2.6%と低くさらに3、5g/dl以下の人は1人のみであった。当初は低栄養を計画していたが、実行可能性を考え、低栄養というよりむしろ健康な一般高齢者を対象に、おたっしゃ料理教室の評価を行った。参加者は広報にて募集した。登録者は男性8名、女性12名の計20名、平均年齢は男性68歳、女性73歳であった。低栄養介入プログラムは食事づくりとクック10法(テンホウ)の実施を中心に、(1)食事量・食欲低下の防止、(2)調理技術の向上、(3)自分たちで作った料理を皆でおいしく食べ、共食の楽しさを味わうことを目的として行なった。調査および研究協力者は保健師、栄養士、壬生町在住の「健康づくり推進員」が中心となり、食材は地場でとれた時期のものを使い、「地産地消」を基本とした食事づくりを行った。
実施時期:介入は6月半ば〜8月までの8回コース(事前説明1回、調理実習6回、事後報告1回)とした。
調査項目:1)身体計測、血圧2)血液生化学検査(血算、血清総コレステロール、TG、HDL-コレステロール、血清アルブミンなど)3)面接調査:属性、基本的生活動作能力(ADL)、そしゃく能力、家族構成、食:事づくりなど4)食事チェック「クック10法」の実施
結果:教室の目的のひとつは低栄養予防であったが、その評価となる血清アルブミン値をみると、低栄養者はなく、むしろ体格がよく高血糖高脂血症などが多かった。血清アルブミンの平均値は男性平均4、2g/dl、女性は4.3g/dlであり、介入後の男性に有意な増加がみられた。男性の高TG者においても高脂血症の改善がみられた。「クック10法」の介入前後での比較を行ったところ、1日当たりの食品摂取スコアは増加傾向にあり、1週間当たりの食品群別摂取日数は肉・卵および緑黄色野菜に有意な増加、乳製品に増加傾向がみられた。食事づくりの介入を通して、血清アルブミン値が正常な高齢者、短期期間においても、食品摂取状況に改善がみられた。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (10件)

  • [雑誌論文] 高齢者家族と食-都市と地方の比較「おたっしゃ料理教室」を通して2006

    • 著者名/発表者名
      湯川 晴美
    • 雑誌名

      総合ケア 16・9

      ページ: 19-23

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 高齢期の栄養2006

    • 著者名/発表者名
      湯川 晴美
    • 雑誌名

      改訂4版栄養指導教育マニュアル

      ページ: 79-81

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 介護予防の栄養改善2006

    • 著者名/発表者名
      湯川 晴美
    • 雑誌名

      ケアワーク 5

      ページ: 4-8

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 元気で長生きのための肉食のすすめ-肉・肉加工品の加齢変化および「おたっしゃ料理教室」による介入研究-2006

    • 著者名/発表者名
      湯川 晴美
    • 雑誌名

      畜産の情報 5

      ページ: 27-31

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 高齢者家族と食-都市と地方の比較「おたっしゃ料理教室」を通して2006

    • 著者名/発表者名
      湯川晴美
    • 雑誌名

      総合ケア 16・9

      ページ: 19-23

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 高齢期の栄養2006

    • 著者名/発表者名
      湯川晴美
    • 雑誌名

      改訂4版栄養指導教育マニュアル

      ページ: 79-81

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 介護予防の栄養改善2006

    • 著者名/発表者名
      湯川晴美
    • 雑誌名

      ケアワーク 5

      ページ: 4-8

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 元気で長生きのための肉食のすすめ-肉・肉加工品の加齢変化および「おたっしゃ料理教室」による介入研究-2006

    • 著者名/発表者名
      湯川晴美
    • 雑誌名

      畜産の情報 5

      ページ: 27-31

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 地域在宅高齢者の身体栄養状態の低下に関連する要因2005

    • 著者名/発表者名
      熊谷修, 柴田博, 湯川晴美
    • 雑誌名

      栄養学雑誌 63・2

      ページ: 83-88

    • NAID

      10015466218

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Risk factors for dietary variety decline among Japanese elderly in a rural community : a 8-year follow-up from TMIG-LISA2005

    • 著者名/発表者名
      J Kwon, T Suzuki, S Shinkai, H Yukawa
    • 雑誌名

      European Journal of Clinical Nutrition 60

      ページ: 305-311

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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