研究課題/領域番号 |
17500523
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生活科学一般
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研究機関 | 共立女子短期大学 |
研究代表者 |
山森 芳郎 共立女子短期大学, 生活科学科, 教授 (10133117)
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研究分担者 |
児玉 好信 共立女子短期大学, 生活科学科, 教授 (00108200)
岡田 悟 共立女子短期大学, 生活科学科, 教授 (30233331)
三枝 映子 共立女子短期大学, 生活科学科, 助手 (00413120)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,180千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 180千円)
2007年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | 生活論 / 生活科学 / 住生活 / 生活調査 / 意識調査 / 生活様式 / 生活意識 / 生活環境 |
研究概要 |
日本人の生活様式は近代化の過程の中で大きく変貌した。人々は欧米からの影響のもとにおかれた新しい生活様式に期待する一方で、原初の生活様式、つまり「生活原景」の記憶をよみがえらせようとした。本研究は、20世紀初頭の研究者たちがいかに生活原景を探求しようとしたか、また、今日の多様な生活観,生活意識の中で、生活原景がどのように位置づけられるか、を検討し考察したものである。 文献調査、現地調査。アンケート調査を通じて、以下の点を指摘することができた。 1)かつて民俗学の柳田国男は山村を消えゆく周縁空間として惜しんだが、厳しい地形条件を克服して定住空間を切り開いていった山村は、日本人の生活規範や社会規範をかたちづくった始原空間あるいは史的先端空間であった。 2)西日本の代表的な山間集落である五木(熊本県)、五家荘(同)、椎葉(宮崎県)、一宇(徳島県)、馬路(高知県)、十津川(奈良県)では、全国的に近世的な秩序が整備された江戸時代においても、生活面、制度面で中世の遺制が見られた。こうした生活環境は明治以後失われていったが、その過程は多様であり、それぞれの箇所が近代化されるプロセスに対応している。 3)首都圏に在住する30歳から59歳までの男女557名を対象として生活意識に関する調査を実施した。解析の結果、安定志向-変化志向、自己充足-人間関係重視、自立傾向-不安傾向という安定した3次元の構造が明らかになった。特に、50歳代になると安定志向が強まり、これは、加齢による結果というよりも、この世代が旧来の生活意識を残していることによる世代効果と見られる。
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