研究課題/領域番号 |
17500530
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
島田 玲子 埼玉大学, 教育学部, 准教授 (60331451)
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研究分担者 |
木村 靖子 山脇学園短期大学, 食物科, 准教授 (60248995)
川嶋 かほる 埼玉大学, 教育学部, 教授 (00114207)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,140千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 240千円)
2007年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 食行動 / 食意識 / 食生活観 / 伝承 / 家庭 / 味覚嗜好 |
研究概要 |
本研究は食行動・食意識の家庭内伝承がいまどのように行われているかをみるとともに、それが食生活および食生活観の形成に与える影響をみることを目的とした。調理の家庭内伝承、味覚嗜好の家族間の伝承、および家庭内で食行動・食意識がどのように継承されていくかを検討した。 1)調理の家庭内伝承:調理の際の材料選択や調味が伝承されているかを、親子それぞれが調理した試料の類似性の検討、ならびに子へのインタビュー調査により検討した。使用具材や使用調味料は親子に共通性が強く、調理品煮汁の糖度、塩分濃度は親子による類似性が低かった。親と調味の似ていた子は、子どものころから家庭の食事つくりを任され、出来上がった料理に対して家族の批評を受ける機会があったことが判明した。 2)味覚・嗜好の伝承:69組の家族に、4種の調味のひじき煮を試食してもらい、家族員ごとに好きな味付けのひじき煮の選択を求めた。その結果、ランダム抽出の2名間の一致率に比べ、親子間の一致率が高く、味覚嗜好の伝承が行われている可能性が示唆された。この味覚嗜好の一致は母と子、父と子の間、それぞれでみられたが、より母と子の間での一致が高かった。また、同時行ったアンケート結果から、コンピニエンスストアの弁当やスーパーマーケットの総菜の味がおいしいと感じる親子では、調味の好みの一致率が低いことが判明し、家庭外の食の利用が嗜好や味の伝承に影響を与えていることが示唆された。 3)食の伝承:442組の親子を含む約1500人の調査紙調査を元に、食行動・食意識の親子間の比較や、子どもの頃の家庭での食行動と現在の自分の行動の比較から検討した。子どもの頃の食生活や調理担当者の行動が成長してからの生活に大きな影響を与えていることが示唆された。
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