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共焦点レーザー走査顕微鏡による食品の構造解析法と数量的評価法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17500543
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 食生活学
研究機関愛媛大学

研究代表者

長野 隆男  愛媛大学, 教育学部, 助教授 (20304660)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
キーワード共焦点レーザー顕微鏡 / 食品 / タンパク質 / デンプン / 共焦点レーザー走査顕微鏡
研究概要

共焦点レーザー走査顕微鏡(CLSM)は,微小なピンホールによって非焦点情報を物理的に排除するため,「厚みのある試料」の観察を可能とする。この特徴を利用した食品の新しい観察方法の開発を目的とした。研究成果は,1.タンパク質のゲル構造の観察方法と定量化,2.デンプン粒の観察方法,および物性との関係について得られた。まず,タンパク質のゲル構造の観察方法と定量化については,豆腐をモデルとして,ゲル構造の観察をおこなった。実験は,分離大豆タンパク質(SPI)とその主要成分である11Sグロブリン(11S)についておこなった。SPIと11Sのゲルは,CLSM画像からフラクタル解析が可能であることを示し,フラクタル次元を求めた。凝集体の構造はクラスター・クラスター凝集(CCA)によって形成されると考えられた。また,CLSM画像からゲルの凝集体の密度を求めたところ,11SはSPIよりも凝集体の密度が高いことを明らかにした。次に,デンプン粒の観察方法,および物性との関係については以下のような成果が得られた。観察方法については,(1)デンプン粒の粒径(大きさ)とデンプン粒の内部構造が観察可能であること,(2)デンプン粒の粒径変化については画像解析を用いて定量化が可能になったこと,3)4種類の蛍光試薬を用いて比較検討した結果から,FITCが糊化後のデンプン粒観察には最も優れていることを明らかにした。物性との関係については,デンプン粒の観察結果と力学物性測定から得られるtanδ値はよく対応することを示した。以上,食品の主要成分であるタンパク質とデンプンについて,CLSMによる観察方法を研究し,新しい知見を得ることができた。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 共焦点レーザー走査顕微鏡の調理学への応用2007

    • 著者名/発表者名
      長野 隆男
    • 雑誌名

      日本調理学会 40

      ページ: 46-46

    • NAID

      110006203294

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Application of confocal scanning laser microscopy forcookery science2007

    • 著者名/発表者名
      T.Nagano
    • 雑誌名

      Journal Cookery Science of Japan 40

      ページ: 46-46

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 共焦点レーザー走査顕微鏡の調理学への応用2007

    • 著者名/発表者名
      長野 隆男
    • 雑誌名

      日本調理学会誌 40

      ページ: 46-46

    • NAID

      110006203294

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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