研究課題/領域番号 |
17500574
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
清水 誠 埼玉大学, 教育学部, 教授 (30292634)
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研究分担者 |
片平 克弘 埼玉大学, 教育学部, 教授 (70214327)
高垣 マユミ 鎌倉女子大学, 児童学部, 教授 (50350567)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,740千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 240千円)
2007年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 理科教育学 / 学習科学 / 教授・学習 / 理解 / 教師教育 |
研究概要 |
本研究の目的は、次の3点である。1.人がどのようにして、自然の事物・現象のありようについて首尾一貫した、確信の持てる解釈を探索・発見するのかを明らかにする。2.解釈することを通してどのように人は新しい知識を構成するのか、また理解活動を通じて探索の方略に関する知識を獲得していくのかを明らかにする。3.理解とその深化を促す要件や技能、そして必要な方略を明示した新たな実践的な教授論と教授方法を確立し、教師教育に適用する。 そこで、文脈に埋め込まれた学習、認知活動の中途結果を観察可能な形で示す外化、外化物の操作、他者との相互作用といったことをキーワードに児童生徒の理解深化を図るための教授・学習方法を探った。次に、デザインされた教授・学習方法をもとに教師教育への適用を図ることとした。研究は、フィールドワーク、アクションリサーチという研究方法を採用しながら、児童・生徒が科学的知識を構築し理解を深めていく過程について、数量的かつ質的分析を行いながら進めた。 研究内容は、(1)学習者同士に話し合いを促すことが理解の深まりに有効であるかを調べた研究、(2)考えを外化する際に外化物を用意することが理解の深まりに有効であるかを調べた研究、(3)外化したものを使って内省を促すことが理解の深まりに有効であるかを調べた研究、(4)理科授業に教師が介入することの効果ど演繹的に学習に取り組むことが理解の深まりに有効であるかを調べた研究の4つに分けることができる。検証された授業の結果からは、小グループで議論させること、議論の際に外化物を用意すること、内省を促すこと、教師が適切に介入をすること、帰納的な学習方法だけでなく演繹的な学習方法を取ることが理解深化に有効であることを見出した。
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