研究概要 |
「科学的に探究する能力や態度を育て効果的な科学概念の形成を促す科学実験教材の開発」という研究課題で3年間に以下の研究を推進した。 (1)身近な素材(紫根・フェノールフタレイン関連化合物,ビタミンCなど)を用いた分野横断的科学実験教材の開発(学部生・院生および教師を対象にした教材の開発と実践) 七段階からなる分野横断的な科学実験教材の開発:第一段階:身近な素材の調べ学習,情報教育(ネットワークの構築);第二段階:合成・分離・精製技術の習得,構造解析,先端機器;第三段階:身近な素材のpH指示薬としての調整;第四段階:身近な素材の反応性;第五段階:身近な素材による染色への挑戦,染色機構の解明;第六段階:身近な素材を用いた環境教育への応用,ものづくり体験(簡易比色計・ガラス細工の作成);第七段階:学習評価,実験研究の発表・討論・自己評価 (2)上記の課題の教材を改良しながら小学校・中学校・高校の教育現場での実践をおよび公開講座の開催など教材の有効性を実証(SSH, SPP, Jr.サイエンスの実施など) (3)大学,地域,教育委員会・学校(教師)間の連携構築のあり方と展望についての考察 次に示すような課題について互いに連携を図りながら推進した。鳴門教育大学:科学教材の開発・学部生,院生への実践・学校での実践・公開講座・フォーラムの実施・教員研修支援;学校現場:教材の研修・研究協力者・実践の場の提供;教育委員会:教材研修の計画・研究協力者・教育連携の構築;地域の専門家:身近な素材の提供と指導・施設の利用援助・研究協力・キャリア教育
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