研究課題/領域番号 |
17500594
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 九州工業大学 |
研究代表者 |
伊東 啓太郎 九州工業大学, 工学部, 助教授 (10315161)
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研究分担者 |
藤原 勝紀 京都大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (80091388)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 子ども / 環境再生 / 環境教育 / 環境設計 / 教材開発 / 生態学 / ランドスケープ |
研究概要 |
子どもにとって「遊び」は、自然のしくみを知り、生活の知恵を身につけるための重要な体験である。しかし、宅地開発等により身近な自然環境が減少している中で、特に日本の都市部では、かつて誰もが体験できた遊びや体験型の環境教育を実践していくことは難しいのが現状である。このような現状の中で、身近に残された自然空間やオープン・スペースを、「子どもの遊び環境としての自然環境の修復」と「環境学習」を目的として創造していくことは重要な課題である。このため、都市における身近な緑地やオープンスペースの保全を目的とした環境評価を行うとともに、環境再生・活用のための環境設計を行い、身近な環境の活用手法と教材開発についての研究を行った。 17年度までに計画・施工されたサイトを対象として、教材開発を行い、以下の環境活用ワークショップを行った。1)地域の植物を用いた環境修復、2)土壌の浄化・改良、3)漆喰や現地の材料を用いた伝統的工法による施工、4)遊びの機能の多層化、5)植生と人のアクティビティーの関連性解明、6)植栽-(原則として在来種を用い、地域の樹木等の植林を行い、外来種の草花などは用いない)7)子ども、小学校の教師、地域住民、技術者のつながりの明確化 これらのワークショッププロセスから、身近な環境における環境活用手法や教材のあり方について検討した。これらの結果、オリジナルの教材と身近な環境を活用した体験型ワークショップは、子どもたちにとって、環境学習の効果が高いことが確かめられた.環境学習プログラムと環境設計の事例について欧州での事例調査を行った。また、京都大学における臨床心理学分野の研究者とのディスカッションは、環境デザインと心理学の境界領域を考える機会となり、今後の研究の展開を示唆する重要な視座を与えてくれた。
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