研究課題/領域番号 |
17500607
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 八戸工業高等専門学校 |
研究代表者 |
馬渕 雅生 八戸工業高等専門学校, 総合科学科, 助教授 (90239145)
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研究分担者 |
土岐 泰教 八戸工業高等専門学校, 総合科学科, 教授 (90003334)
鳴海 哲雄 八戸工業高等専門学校, 総合科学科, 助教授 (30228100)
馬場 秋雄 八戸工業高等専門学校, 総合科学科, 講師 (90280320)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
800千円 (直接経費: 800千円)
2006年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2005年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
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キーワード | 数学教育 / 学力調査 / 高専 |
研究概要 |
八戸高専の学生の数学の学力の特徴を調べるために、高校生・大学生と同年齢の八戸高専の学生に対して、学力調査及び理解度についてのアンケート調査を実施した。 平成17年度は、4つの高校と2つの大学の協力を得て、高校生384名、大学生92名について、45分間の試験形式で学力の調査をした。試験範囲は、高校・大学のカリキュラムに合わせ、教科書の例題レベルの基本的な問題を出題した。高校と大学では授業後の空き時間などに実施してもらい、八戸高専では教科担当教員に依頼して授業時間内に実施した。 平成18年度は、前年度の調査では不十分であった、大学生と高専高学年生との比較を行った。教室に学生を集めて問題を解かせるのは、大学側に負担がかかるため、知識の定着度を自己申告させるアンケート形式で調査を実施した。調査に協力してもらったのは1つの大学の3つのクラスであった。八戸高専では、高学年の7つのクラスについてアンケートを実施した。 平成17年度のアンケートの結果を見ると、高校2年生から大学1年生との比較では、八戸高専の学生の知識の定着度が劣っていること、その差が学年進行とともに開いていることが明らかになった。現場の数学教員たちが平素感じていたとおり、八戸高専の学生は学年が進行すると既習事項を忘れてしまうことが改めて確認できた。一方で、大学2年生と八戸高専5年生との比較では、大学生が大学で習う内容をあまり理解していないのに比べ、八戸高専では、一部の学生ではあるがよく理解していた。 平成18年度の調査結果からは、前年度では明らかにできなかったこと、すなわち、大学生が、大学で習う事項についてやや理解不足気味であるのに対し、高専生側は、学科にもよるが、それほど理解度が落ちていないことを確かめることができた。ただし、大学生側が理論面に強く、高専生側が計算面に強いのではないかという予想は確かめられなかった。この点は今後の課題として残った。
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