研究分担者 |
脇島 修 大阪教育センター, 教科教育部・理科第一室, 総括研究員 (40132972)
橘 淳治 大阪教育センター, 教科教育部・理科第二室, 研究員兼指導主事 (10359292)
喜多 英一 大阪教育センター, 教科教育部・理科第一室, 研究員兼指導主事 (00321927)
宮本 憲武 大阪教育センター, 教科教育部・理科第一室, 研究員兼指導主事 (70416238)
桝井 俊彦 大阪教育センター, 教科教育部・理科第二室, 研究員兼指導主事 (00372128)
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研究概要 |
日本の得意とする手先の器用さやデータ処理能力および科学的思考力の向上を図るため,初等理科教育段階で,適切な「観察実験」や「物作り実駿」教材の導入が必要である.このような理科実験教材はまだまだ不足している.従って,本研究では実験教材を開発すると共に,多くの教育実践を行い,児童・生徒の科学的思考力を向上させる方法の開発と検証を行った. 本研究実績を次の(1)〜(3)に示す. (1)「観察実験」および「物作り実験」教材の開発.小・中学校段階までの理科的内容(生活科を含む)の中から,児童・生徒の興味・関心を高め,発展的内容の豊富な理科の実験教材の開発を行った.できるだけ日常生活に密着した身近な材料やテーマを取り入れながら「観察実験」や「物作り実験」の開発を試みた.教材化した内容は,小学校および中学校で実施可能な物理,化学,生物,地学,環境まで含む幅広い分野(領域)の実験・実習に関するテーマを選び,研究や教材開発を試みた. 例えば,物理領域では、(1)振り子実験器の製作,(3)ポンポン船の製作と走行実験,(6)リニアモーターのモデル製作などである.化学領域では,(1)液体窒素を使った状態変化,(2)銅メッキ,(3)微結晶の観察,(4)岩塩の壁開などである.生物領域は,(1)サツマイモからデンプンのりの製作,(2)サツマイモやドングリを使った染色,(3)昆虫の包埋標本製作などである.地学分野としては,(1)川砂から鉱物の取り出し,(2)岩石から化石の取り出し,(3)月の位置測定装置の製作と観察など幅広い内容となった. (2)(1)で開発した実験教材を授業で活用し,研究協力者の多くの小・中学校と連携して,二年間に渡って教育実践を行い,その内容をまとめた. (3)本研究代表者,研究分担者および研究協力者を中心に研究期間内に論文や学会発表した研究成果をまとめた.本研究を推進してきた二年間を振り返って,多くの研究協力者の先生方の協力を得て,様々な取り組みを実施した.その中で教育研究と教育実践の融合,連携を深めることができた.また,本研究内容は,大阪府での取り組みが中心であるが,二年目は一部茨城県での取り組みも実施することができた.
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