記憶にもとづく知識の定着を促進する教授法開発のための基礎研究 : 脱文脈の再検討

• 研究課題/領域番号: 17500633
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 教育工学
• 研究機関: 静岡大学
• 研究代表者: 漁田 武雄 静岡大学, 情報学部, 教授 (30116529)
• 研究分担者: 漁田 俊子 , 静岡県立大学短期大学部, 教授 (40161567)
• 研究期間 (年度): 2005 – 2008
• 研究課題ステータス: 完了 (2008年度)
• 配分額: 4,010千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 510千円); 2008年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2007年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円); 2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
• キーワード: エピソード記憶 / 知識形成 / 環境的文脈依存効果 / 脱文脈化 / マルチ文脈パラダイム / 自由再生 / 対連合 / 反復 / 文脈の多様性 / 対連合学習 / 偶発学習

研究概要

多様な文脈下での反復によって, エピソード記憶が脱文脈化され, エピソード記憶から意味記憶への転換が生じるという定説を検証するために, 学習時の文脈がテスト時に利用可能な自由再生の実験と, 利用困難な対連合学習の実験を行った。自由再生では, 文脈は存在し続けるという証拠を積み重ねた。対連合学習でも, 文脈が影響し続けることを見いだした。結局, エピソード記憶は脱文脈化されず, 文脈は持続して影響し続けるといえる。

研究成果

• [雑誌論文] 偶発学習および意図学習の自由再生におよぼすBGM 文脈依存効果 (2008)
  • 著者名/発表者名: 漁田俊子・漁田武雄・林部敬吉
  • 雑誌名: 認知心理学研究 第5巻, 第2号 ページ: 107-117
  • 査読あり
• [雑誌論文] 偶発学習および意図学習の自由再生におよぼすBGM文脈依存効果 (2008)
  • 著者名/発表者名: 漁田俊子, 漁田武雄, 林部敬吉
  • 雑誌名: 認知心理学研究 5 ページ: 107-117
  • 査読あり
• [雑誌論文] 偶発学習および意図学習の自由再生に及ぼすBGM文脈依存効果 (2008)
  • 著者名/発表者名: 漁田 俊子・漁田 武雄・林部 敬吉
  • 雑誌名: 認知心理学研究 5 ページ: 107-117
  • NAID: 130000304522
  • 査読あり
• [雑誌論文] Environmental context effects of background color in free recall (2007)
  • 著者名/発表者名: Takeo Isarida, & Toshiko K. Isarida
  • 雑誌名: Memory & Cognition Vol. 35, No.7 ページ: 1620-1629
  • 査読あり
• [雑誌論文] Environmental context effects of background color in free recall (2007)
  • 著者名/発表者名: Isarida, Takeo, Isarida, K. Toshiko
  • 雑誌名: Memory & Cognition 35 ページ: 1620-1629
  • 査読あり
• [雑誌論文] Influences of environmental context on the recency effect in free recall (2006)
  • 著者名/発表者名: Takeo Isarida, & Toshiko K. Isarida
  • 雑誌名: Memory & Cognition Vol. 34, No.4 ページ: 787-794
  • 査読あり
• [雑誌論文] Influences of environmental context on the recency effect in free recall (2006)
  • 著者名/発表者名: Isarida, Takeo, Isarida, K. Toshiko
  • 雑誌名: Memory ＆ Cognition 34・4 ページ: 787-794
• [雑誌論文] 符号化反復における文脈の多様性が自由再生におよぼす効果(4)-場所単独操作で反復の分散間隔が10分間条件での検討- (2006)
  • 著者名/発表者名: 漁田俊子, 漁田武雄
  • 雑誌名: 日本心理学会第70回大会発表論文集 ページ: 869-869
  • NAID: 130007393238
• [雑誌論文] 符号化反復における文脈の多様性が自由再生におよぼす効果(5)-場所単独操作で反復の分散間隔が1日条件での検討- (2006)
  • 著者名/発表者名: 漁田武雄, 漁田俊子
  • 雑誌名: 日本心理学会第70回大会発表論文集 ページ: 870-870
• [雑誌論文] Study-time effect on free recall within and out of context (2005)
  • 著者名/発表者名: Takeo Isarida
  • 雑誌名: Memory Vol. 13, No.8 ページ: 785-795
  • 査読あり
• [雑誌論文] 符号化文脈の多様性がエピソード記憶の脱文脈化におよぼす効果 (2005)
  • 著者名/発表者名: 漁田武雄・漁田俊子
  • 雑誌名: 心理学研究 第76巻, 第2号 ページ: 105-112
  • NAID: 130002027272
  • 査読あり
• [雑誌論文] 手がかりの過負荷が背景色文脈依存再認におよぼす影響 (2005)
  • 著者名/発表者名: 漁田武雄・漁田俊子・岡本香
  • 雑誌名: 認知心理学研究 第3巻, 第1号 ページ: 45-54
  • 査読あり
• [雑誌論文] 再認記憶におよぼす背景色の環境的文脈効果 (2005)
  • 著者名/発表者名: 漁田武雄・尾関功典
  • 雑誌名: 心理学研究 第75巻, 第6号 ページ: 503-510
  • NAID: 130002027311
  • 査読あり
• [雑誌論文] 符号化文脈の多様性がエピソード記憶の脱文脈化におよぼす効果 (2005)
  • 著者名/発表者名: 漁田武雄, 漁田俊子
  • 雑誌名: 心理学研究 76・2 ページ: 105-112
  • NAID: 130002027272
• [雑誌論文] 手がかりの過負荷が背景色文脈依存再認におよぼす影響 (2005)
  • 著者名/発表者名: 漁田武雄, 漁田俊子, 岡本香
  • 雑誌名: 認知心理学研究 3・1 ページ: 45-54
• [雑誌論文] Study-time effect on free recall within and out of context (2005)
  • 著者名/発表者名: Isarida, Takeo
  • 雑誌名: Memory 13・8 ページ: 785-795
• [雑誌論文] 画像記憶のスキーマを利用したユーザ認証システム (2005)
  • 著者名/発表者名: 原田篤史, 漁田武雄, 水野忠則, 西垣正勝
  • 雑誌名: 情報処理学会論文誌 46・8 ページ: 1997-2013
  • NAID: 110002769789
• [雑誌論文] Environmental context effects of background color in free recall
  • 著者名/発表者名: Isarida, Takeo, Isarida, K. Toshiko
  • 雑誌名: Memory ＆ Cognition (印刷中)
• [学会発表] 符号化反復における文脈の多様性が自由再生におよぼす効果(7) :場所単独文脈において反復の分散間隔が10分間, 保持期間が1日間の検討 (2008)
  • 著者名/発表者名: 漁田武雄・漁田俊子
  • 学会等名: 日本心理学会第72 回大会発表
  • 発表場所: 北海道大学
  • 年月日: 2008-09-19
• [学会発表] 符号化反復における文脈の多様性が自由再生におよぼす効果(7) : 場所単独文脈において反復の分散間隔が10分間, 保持期間が1日間での検討. (2008)
  • 著者名/発表者名: 漁田武雄, 漁田俊子
  • 学会等名: 日本心理学会第72回大会
  • 発表場所: 北海道大学
  • 年月日: 2008-09-19
• [学会発表] 複数項目の同時提示における背景色の文脈効果(4). (2008)
  • 著者名/発表者名: 酒井徹也, 漁田俊子, 漁田武雄
  • 学会等名: 日本心理学会第72回大会
  • 発表場所: 北海道大学
  • 年月日: 2008-09-19
• [学会発表] 反復における文脈の異同が対連合学習におよぼす効果 (2008)
  • 著者名/発表者名: 内田明・漁田武雄
  • 学会等名: 日本認知心理学会第5回大会
  • 発表場所: 千葉大学
  • 年月日: 2008-05-31
• [学会発表] 楽曲の熟知性がBGM文脈依存効果におよぼす影響. (2008)
  • 著者名/発表者名: 漁田武雄, 漁田俊子
  • 学会等名: 日本認知心理学会第5回大会
  • 発表場所: 千葉大学
  • 年月日: 2008-05-31
• [学会発表] 反復における文脈の異同が対連合学習におよぼす効果. (2008)
  • 著者名/発表者名: 内田明, 漁田武雄
  • 学会等名: 日本認知心理学会第5回大会
  • 発表場所: 千葉大学
  • 年月日: 2008-05-31
• [学会発表] 複数項目の同時提示における背景色の文脈効果(2). (2008)
  • 著者名/発表者名: 酒井徹也, 漁田俊子, 漁田武雄
  • 学会等名: 日本認知心理学会第5回大会
  • 発表場所: 千葉大学
  • 年月日: 2008-05-31
• [学会発表] Context effects of a set of items simultaneously presented against a background color (2008)
  • 著者名/発表者名: Furutani de Oliveira, M. A., Sakai, T., Isarida K. T, Isarida, T.
  • 学会等名: 日本認知心理学会第5回大会
  • 発表場所: 千葉大学
  • 年月日: 2008-05-31
• [学会発表] 符号化反復における文脈の多様性が自由再生におよぼす効果(6):反復の分散間隔が10分間,保持期間が1日間での検討 (2007)
  • 著者名/発表者名: 漁田 武雄・漁田 俊子
  • 学会等名: 日本心理学会第71回大会
  • 発表場所: 東洋大学
  • 年月日: 2007-09-19
• [学会発表] 複数項目の同時提示における背景色の文脈効果 (2007)
  • 著者名/発表者名: 酒井 徹也・漁田 武雄
  • 学会等名: 日本認知心理学会第5回大会
  • 発表場所: 京都大学
  • 年月日: 2007-05-27
• [学会発表] 新近性効果に対する文脈変化と比の法則の影響 (2007)
  • 著者名/発表者名: 漁田 武雄・漁田 俊子
  • 学会等名: 日本認知心理学会第5回大会
  • 発表場所: 京都大学
  • 年月日: 2007-05-26
• [学会発表] 符号化反復における文脈の多様性が自由再生におよぼす効果(4) : 場所単独操作で反復の分散間隔が10分間条件での検討 (2006)
  • 著者名/発表者名: 漁田俊子・漁田武雄
  • 学会等名: 日本心理学会第70 回大会
  • 発表場所: 九州大学
  • 年月日: 2006-11-05
• [学会発表] 符号化反復における文脈の多様性が自由再生におよぼす効果(5) : 場所単独操作で反復の分散間隔が1日間条件での検討 (2006)
  • 著者名/発表者名: 漁田武雄・漁田俊子
  • 学会等名: 日本心理学会第70 回大会
  • 発表場所: 九州大学
  • 年月日: 2006-11-05
• [学会発表] 符号化反復における文脈の多様性が自由再生におよぼす効果(2) : 符号化課題を文脈操作からはずした条件での検討 (2005)
  • 著者名/発表者名: 漁田武雄・漁田俊子
  • 学会等名: 日本心理学会第69 回大会
  • 発表場所: 慶應義塾大学
  • 年月日: 2005-09-10