研究課題/領域番号 |
17500663
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 大阪大谷大学 |
研究代表者 |
大倉 孝昭 大阪大谷大学, 教育福祉学部, 教授 (50223772)
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研究分担者 |
高畑 由起夫 (高畑 由紀夫) 関西学院大学, 総合政策学部, 教授 (90183061)
中條 道雄 関西学院大学, 総合政策学部, 教授 (70278779)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | PC要約筆記 / 連携入力 / 音声認識 / 復唱 / 誤認識 / 誤変換 / 聴覚障害学生支援 / 音声認識ツール / 同時同期字幕 / 復唱者 / アクティブ字幕 |
研究概要 |
復唱者が講師の音声を復唱し、それを音声認識ツールによって字幕化する方式での誤認識・誤変換について、研究に協力してくれた聾学生から統計・分析結果を入手した。また、先進的な聴覚障害学生支援を実施している群馬大学教育学研究科金澤研究室の協力を得て、1つの講義(ゼミナール)に対し、連携入力方式PC要約筆記と復唱式音声認識の2つの情報保障を同時に実施した。 また、米国調査の結果、PC要約筆記と音声認識はビジネスとして徐々に住み分けが進んで、それぞれの顧客グループが分かれてきている。現在、国内では字幕付与サービスがビジネスとして成立していないが、高等教育機関で継続的な字幕支援を実現するときに、ぜひ考えなければならない課題である。 本科学研究費補助金による研究では、次のような成果をあげることができた。 (1)音声認識システム(Dragon Naturally Speaking)を動画同期字幕として組み込むことが可能となった。 (2)PC要約筆記ツール(IPTalk)と音声認識システムの字幕出力の総合実用度を比較すると、現時点ではPC要約筆記ツールの複数人連携入力によるものが最も実用度が高い。 (3)PC要約筆記者の養成と復唱・修正者の育成を比較すると、場所や機器を選ばないという点でPC要約筆記のほうが有利であり裾野は広い。しかし、先行する米国では音声認識システムのオペレータはPC要約筆記者より労働単価が高く、音声認識システムの方が"難しい仕事"だと考えられている。
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