配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 270千円)
2007年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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研究概要 |
本研究は,1876年にサウス・ケンジントン博物館で開催された科学機器の国際展示会,スペシャル・ローン・コレクションとそれに関連する諸活動を調査し,1880年前後の日本におけるの物理学を基礎とする科学教育の導入と振興に与えた影響を調査し研究したものである。 1.スペシャル・ローン・コレクションについて,つぎの諸点を明らかにした。 (1)スペシャル・ローン・コレクション開催の経緯。 (2)展示品目の選定と展示の企画を実際に担った科学者たちとその活動。 (3)主な展示機器の由来と展示品に関連した講演・会議。 (4)19世紀英国における科学教育の制度化の中でのスペシャル・ローン・コレクションの歴史的な位置。 2.1880年前後の理化実験奨励活動に対する影響について,つぎの諸点を明らかにした。 (1)1880年代日本で翻訳され普及した,スペシャル・ローン・コレクションに関わった科学者たちが執筆した教科書と理化実験奨励。(マクミラン社から出版されたサイエンス・プライマー・シリーズの教科書とエレメンタリー・クラスブックス) (2)文部省,教育博物館による物理学機器の収集・展示,国産奨励,授業への普及活動を指導した人々。 (3)マクミラン社の科学教科書の翻訳で中心となった人々とおもな理化実験奨励活動を企画・指導した人々とスペシャル・ローン・コレクションとの関わり。 『サウス・ケンジントンに集った科学者たち』と題して,近く成果を公刊したい。
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