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亜熱帯海域における二酸化炭素吸収と栄養塩のダイナミクス

研究課題

研究課題/領域番号 17510005
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 環境動態解析
研究機関東京海洋大学

研究代表者

神田 穣太  東京海洋大学, 海洋科学部, 准教授 (60202032)

研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,850千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 150千円)
2007年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード亜熱帯海域 / 二酸化炭素 / 栄養塩 / 航走時連続計測 / 表層モニタリング
研究概要

本研究では、亜熱帯海域における極低濃度の栄養塩類とpCO_2と同時に連続計測することにより、pCO_2変動が微小な栄養塩類濃度変動を伴うものか否かを明らかにすることを目的とした。この目的のために、平成17年度から時間分解能が十分高い溶存二酸化炭素分圧(pCO_2)連続計測システムの試作と試験を行い、平成18年度にはガス交換係数の大きい透過膜モジュールを用いたフロースルー型の気液平衡器を製作し、最終的に十分な応答速度を持つ連続計測システムを完成させた。このシステムを用いて東京海洋大学・海鷹丸により東京-シドニー間(平成18年11月29日〜12月14日)で、西部太平洋亜熱帯海域(34°N〜30°S、141°〜155°E)における表面水連続観測を実施した。pCO_2データの他、分光法によるpHの連続計測データ、栄養塩類の高感度連続計測データを得て、平成19年度にかけてデータ解析を進めた。pCO_2は320〜392μatmの範囲内で、高緯度域で低く低緯度域で高くなる傾向を示したが、数十kmないし数百kmの比較的小さな空間スケールでも変動していた。硝酸塩+亜硝酸塩、アンモニウム塩の濃度は海域全体できわめて低く、大部分は20nM以下であった。リン酸塩濃度は海域による変化が顕著で、最大190nMまでの範囲で変動した。pCO_2の小さな空間スケールの変動は3つのパターンに分類できた。まず水温低下、塩分上昇に伴ってpCO_2は上昇、pHは低下し、栄養塩類濃度が上昇したパターンがあった。これは湧昇または鉛直混合の影響と考えられた。次ぎに塩分の急激な低下を伴った変動で、海水の希釈によって全炭酸が低下し、それに伴ってpCO_2が低下したものと考えられた。最後に最も多かったのがリン酸塩とpCO_2が対応して変動するパターンで、生物活動による消費を反映したと考えられた。

報告書

(4件)
  • 2007 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 西部太平洋熱帯・亜熱帯海域におけるナノモルレベル栄養塩類と海水の二酸化炭素分圧の空間変動2008

    • 著者名/発表者名
      前田洋作・来住健右・鮎川航太・南波達志・藤原啓太・橋濱史典・神田穣太
    • 学会等名
      2008年度日本海洋学会春季大会
    • 発表場所
      東京海洋大学品川キャンパス
    • 年月日
      2008-03-27
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書 2007 研究成果報告書概要
  • [学会発表] Spatial variations of nanomolar-level nutrients and carbon dioxide partial pressure in the western tropical and subtropical Pacific2008

    • 著者名/発表者名
      Y, Maeda, K, Kishi, K, Ayukawa, T, Namba, K, Fujiwara, F, Hashihama, J, Kanda
    • 学会等名
      The 2008 Spring Meeting of the Oceanographic Society of Japan
    • 発表場所
      Tokyo
    • 年月日
      2008-03-27
    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2007 研究成果報告書概要

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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