研究課題
基盤研究(C)
1.地球からの近赤外太陽反射光を宇宙から観測し、大気中の気体量を遠隔測定する問題において、偏光を利用して浮遊粒子による散乱光の影響を除去するいくつかの方法を開発し。近赤外1.6μの太陽反射光を0.2cm^<-1>程度の高分解FTS(フーリエ変換型分光器)で偏光2成分について観測すること想定し、偏光を利用する場合、利用しない場合についてリトリーバルのシミュレーションを行い、前者はCO_2の遠隔測定誤差が0.5%程度減少することなどが示された。2.衛星搭載FTSによる観測においては、同じ場所を観測するため走査鏡が一定方向を見るように制御するが、これがわずかに震動し、視野内輝度が測定中変動する。この影響を実際の衛星観測画像センサによる実データを使ってシミュレーションし、CO_2測定に大きな誤差を生ずることを明らかにした。これを補正するため、分光器の測定帯域外に現われる偽のスペクトルを使って、元の観測データを補正する方法を開発した。これによって、誤差が大幅に縮小されることが計算で示された。3.地球の公転や自転運動、衛星の運航、大気の風などによって、高分解スペクトル観測において引き起こされるドップラー変位の大きさと影響を調べた。また、数秒間の観測時間中の光路差やドップラー変位の変化率についても調べた。4.地上に設置した高分解FTSによる太陽直達光観測から大気圏外太陽スペクトルのフラウンホーファー線を導出するプログラム開発を行った。またフラウンホーファー線の経時変化を調べた。5 高分解FTSを使った太陽直達光観測による二酸化炭素のリトリーバル解析を開始した。直接測定との比較によって相対精度は二酸化炭素濃度の0.2%より良いことが分かった。
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