研究課題/領域番号 |
17510117
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会システム工学・安全システム
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
木嶋 恭一 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (10134826)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,810千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 210千円)
2007年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 敵対 / 紛争 / 数理 / シミュレーション / モデリング |
研究概要 |
近年、個人・組織・国家などの主体間の相互作用の中で、特に紛争や敵対など非協力関係が極端化する傾向がある。本プロジェクトの目的は、次の2つである。(1)敵対・紛争という極端な非協力関係に焦点を絞った、数理的モデル・シミュレーションモデルによるアプローチという着想を定着させ、概念の定式化を行う。(2)そのような敵対・紛争の構造と発生過程を考察するため、解析的モデルとシミュレーションによる重層的で統合的な方法論を提案する。 以上述べた目標の下、本研究では敵対・紛争の数理モデルとシミュレーションモデルを発展させて革新的な枠組みを構築した。ハイパーゲーム、ドラマティックモデルやランドスケープモデルを含む最新の研究成果を情報収集した。これにより、モデルの骨格を飛躍的に革新し、国際学会で発表した。さらに、このようなパラダイムの重要性について、申請者が会長を務める国際学会で発表した。 同時に、当該地域の研究者も巻き込んで、インドネシアのチタロム河川の流域およびバンダアチェを訪問調査し、それに基づき、これらの地域における厳しい利害関係者の対立と共生の実際の状況を分析し、それらを特徴づける基本構造を明らかにした。さらに、非協カゲーム理論をもとに共生・敵対の記述する数理モデルとしてハイパーゲームモデル、ドラマティックモデルを用いて表現し、重層的で統合的な方法論の構築を進めた。 以上により、「交渉とコミュニケーション・相互理解が敵対・紛争を解消するメカニズム」の解明と、「敵対・紛争解消の具体的提言」に対する理論的および実践上の基盤を整備し、次年度以降に予定している今後の研究への準備を完成させた。
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