研究課題/領域番号 |
17510118
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会システム工学・安全システム
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
鈴木 和幸 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (00130071)
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研究分担者 |
田中 健次 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 教授 (60197415)
山本 渉 電気通信大学, 電気通信学部, 講師 (30303027)
金 路 電気通信大学, 電気通信学部, 助教 (00436734)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 300千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 信頼性 / 未然防止 / 安全性 / フールプルーフ / 状態監視保全 / ヒューマンファクター / フェイルセーフ / 品質トラブル |
研究概要 |
生じた事への批判は誰でもできる。大事なことは重大トラブルの未然防止をいかに図るかである。トラブル未然防止への指針と安全性・信頼性確保への基本的考え方とその方法を以下の四つの視点より考察した。1.未然防止へのシステム構築と組織管理要因の検討:未然防止への7つのステップとそのシステムを構築・提案し、これらを支える組織風土として次の七項目の重要性を示した。(1)安全第一・品質第一とする経営姿勢、(2)問題をオープンにしうる企業体質、(3)変化への対応、(4)情報共有とコミュニケーション、(5)互いに信頼しえる組織、(6)倫理と技術と教育、(7)CSRの実践。2.ストレス-故障メカニズム-故障モードの検討とその情報共有:「予測できないものは未然防止できない」。この視点から未然防止を行うためには。(1)予測しようとすること、(2)如何に効率的に重要トラブルを予測しうるか、の二点がポイントとなる、(1)は如何にすぐれた企画、設計であっても、そこに潜むリスクの検討を義務づける。(2)はFMEAを部品→ストレス→故障モード→故障頻度のデータベースに基づき、実施することが効果的であることを示した。3.未然防止へのフェイルセーフ・エラープルーフの活用:経時劣化による故障に対し安全対策が急務となっている。この対応として、フェイルセーフを検討した。また、人間の情報処理過程をモデル化した情報処理モデルを再考し、ヒューマンエラーの発生メカニズムを検討することにより、エラーの種類に準じたエラープルーフの方法を検討した。4.ITを用いた状態監視保全とその理論的考察:大型プラントなどのシステムの安全性の確保とトラブルの未然防止には、状態監視保全が有用となる。本研究ではこのような状況下、状態監視保全の理論的な考察を行った。その結果、状態監視を行う複数個のモニターの観測値が独立な場合、状態監視保全における最適方策がMonotone Procedureにて与えられるための必要十分条件が導出された。
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