研究課題/領域番号 |
17510135
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会システム工学・安全システム
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
宮地 泰造 東海大学, 情報理工学部, 教授 (60384921)
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研究分担者 |
辻 秀一 TOKAI UNIVERSITY, SCHOOL OF INFORMATION SCIENCE AND TECHNOLOGY, PROFESSOR (80328103)
山本 宙 TOKAI UNIVERSITY, SCHOOL OF INFORMATION SCIENCE AND TECHNOLOGY, ASSOCIATE PROFESSOR (00283739)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | パラメトリックスピーカ / 無線カード / 安全誘導 / 超高齢化社会 / ヘルシーシティー / 交通バリアフリー / 災害時誘導支援 / 危険回避支援 |
研究概要 |
超高齢化社会において、高齢者や視覚1聴覚障害者が、交通バリアフリーや安全誘導により、自由な行動ができ、各人の嗜好を反映してより良く生きていけるヘルシーシティーを目指して、音環境のための基本技術の研究開発を進めた。2005年度のJR平塚駅の周辺および地下道での実験に基づいて、物理空間中での人間の動作から起因する「スペース・アフォーダンス」の概念と安全誘導方法を提案した。その実証実験を、大学内の駐輪場やベンチが複数ある複雑なスペースにおいて、静けさを壊わさない形の安全誘導システムとして実現できた。また、いままで決定的な優位性が示せなかった、横断歩道でのパラメトリックスピーカーによる安全誘導では、交通騒音が大きい実際の交差点での安全誘導手法を、スピーカーの設置俯角を含めて実験して解決策を見出すことができた。ここでは、単に通行可能を知らせるだけではなく、音声ビームの具体的な説明により、安全なパスを示すとともに目的地への進行方向を示すことで、間違いを削減できることが明らかになった。安全ルートに潜む危険に対しては、「危険度レベル」を提案した。移動者が経験に応じて安全に移動できるかの判断への基本情報を、静的/動的、全盲/弱視を分類・考慮している。3次元の地理的情報では、一度聞いたら覚えられるメタデータの構成手法を提案して実験・改良し、実証実験により有効性を確認した。また、音声により高速に情報提供する方法を、人間の短期記憶のマジックナンバーに基づき提案した。最速聴を実現して、その時のマジックナンバーを具体例に対して見出し、実験検証した。以上のように、無線カード内の目的地などの情報に対する必要な情報を容易に得られる研究により、国交省のプロジェクトと連携するための基盤を得ることができた。 また、緊急時や災害時には、音による情報伝達手法として、地下道での反射音による放送型手法を実験により検証した。
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