配分額 *注記 |
3,730千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 330千円)
2007年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
研究概要 |
消費者行動と企業行動におけるとくに技術革新との相互作用の過程をエージェントベースアプローチの観点からモデル化するための統合的なフレームワークであるCAMCaT(Coevolutionary Agent-Based Model for Consumers and Technologies)を開発し,次のような領域のモデルを作成して分析を行った。 1.過去の顧客データが存在しない新規創出するターゲット市場における消費者行動,2.必ずしも技術的に優位でない特定の技術へのロックィン現象およびバンドワゴン効果,3.技術革新により新たな市場を創出した企業のイノベーションのジレンマ状況,4.消費者ニーズに基づく技術動向の分析とロードマップ作成の支援。2では,特にメモリカード市場におけるロックイン現象について分析を行った。3については,イノベーションのジレンマ状況のモデル化を行い,それに基づいて,イノベーションのジレンマ状況に有効な方策についての分析を主として行うことができた。 CAMCaTフレームワークに基づいた優良顧客の特徴分析のためのシミュレータをJAVAにより実装しし,いくつかの事例に適用してその効果を確認した。このシミュレータは変数等の解釈が自由に設定できるため,優良顧客の特徴分析以外の対象領域にも適用可能となっている。本研究では,技術動向の分やロードマップ作成の支援ツールの開発を行った。 社会シミュレーションの世界会議としては最初の国際会議(World Congress on Social Simulation 06)を米国と欧州の社会シミュレーションの学会の共催のもと,日本において開催する等,この分野の研究の国際化も推し進めた。
|