研究概要 |
今日,消費者行動の多様化やグローバルな規模での製品開発競争の激化などによって,生産システムは大きな転換期に立たされている.そこでは,多品種や数量の変動,生産ピッチの変化や極度に短い納期の注文に対応しつつ,作業順序,作業への設備や作業員など資源の割当て,資源配置計画,製造コストの削減などの計画を設計するシステムが求められている.本研究では、e-Manufacturingやe-Logistics環境の生産・流通システムを実現させるために,次のような研究トピックスの開発を行った. (1)先進的生産計画(APS):APSの目標は,納期厳守と円滑な供給を通じての顧客の満足,そして柔軟な生産工程フローの維持,資材・部品の受取り及び在庫の最小化,顧客要求に対する迅速な対応及び情報提供といったものを通しての総合的な生産性向上になるため、先端的進化計算法に基づくAPSの開発により,多変化・多次元的な生産環境で顧客サービス水準の向上,納期遅れの最小化が実現され,効率的な生産計画樹立のためにインターネットでの生産・流通システムの統合を図ることが可能とした. (2)e-ロジスティクス(e-Logistics):インターネットの普及に伴い,顧客の要望に迅速に対応する為に注文生産・販売・購買・物流など,あらゆる業務の効率向上を目的とするERP(Enterprise Resources Planning)をべースにしたサプライチェーン・マネジメント(SCM)による全体最適化が重要視される.本研究では,生産システムのe-Manufacturingとe-Logisticsを活用し,注文から配送までを効率的に運営する全体最適化の数学モデルを定式化し,ファジィロジック・コントローラ(FLC)を用いたハイブリッド先端的な進化計算法で問題解決法を開発し,ロジスティク・システムの最適設計を行った.
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