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ビフィズス菌(B.adolescentis)の全ゲノム塩基配列の決定に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17510164
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 応用ゲノム科学
研究機関岐阜大学

研究代表者

鈴木 徹  岐阜大学, 生命科学総合研究支援センター, 准教授 (20235972)

研究分担者 須賀 晴久  岐阜大学, 生命科学総合研究支援センター, 助教 (20283319)
研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワードビフィズス菌 / プロバイオティクス / テーラーメードプロバイオティクス / ゲノム解析 / ゲノミクス / 腸内細菌 / ビフィズス / プロテオーム
研究概要

ビフィズス菌は、下痢防止・便秘改善といった整腸作用、免疫活性化作用、皮膚アレルギー低減などの効果を持つことが報告されている。ヒトの健康維持に大きく関わっているビフィズス菌は近年たいへん注目されている。今回は、成人大腸内の主要菌株であるB.adolescentisに注目し、その基準株であるATCC15703株のゲノム解析を行った。
約27,000クローンを解析し16.2Mbの配列情報を得た。その結果、完全長のゲノム配列を得ることに成功した。本菌のゲノムサイズは2,089,645bpであり、GC含量は59%であった。ゲノム解析の結果、推定のORF数は2,094個で、そのうち遺伝子をコードするProtein coding sequence (CDS)は1,631個、tRNAは54個、rRNAオペロンは5コピー存在した。B.longum NCC2705との比較ゲノム解析を行った結果、両菌共通の遺伝子候補は1203個、本菌独自の遺伝子候補は428個検出された。そのうち機能が推定されたものは290個、機能未知のものは138個であった。糖代謝関連遺伝子について、KEGGのpathwayマップにて確認したところ、本菌は様々な糖を利用できることが示唆された。
また、最近いくつかのビフィズス菌種でヒト腸管表層の糖鎖や、ミルク由来の糖を利用するための酵素系を有していることが報告されているが、B.adolescentisにはこれらが存在せず、むしろ植物由来の糖鎖を分解利用する能力が有り、他のビフィズス菌とは異なる大腸内適応戦略をとっている事が示唆された。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 乳酸菌のゲノム研究2005

    • 著者名/発表者名
      鈴木徹
    • 雑誌名

      バイオインダストリー 22

      ページ: 27-37

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [図書] プロバイオティクスとバイオジェニクス-科学的根拠と今後の展望2005

    • 著者名/発表者名
      伊藤喜久治
    • 総ページ数
      442
    • 出版者
      NTS
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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