研究課題/領域番号 |
17510172
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物分子科学
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研究機関 | 星薬科大学 |
研究代表者 |
森田 博史 星薬科大学, 薬学部, 教授 (70220069)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | アルカロイド / 植物 / アセチルコリンエステラーゼ / 神経栄養因子 / チューブリン |
研究概要 |
未利用植物資源調査を行い北方系未利用植物あるいはアイヌ民族により利用された植物から神経栄養因子、アセチルコリンエステラーゼ、チューブリン、アクチンを分子標的とするスクリーニングを行い、新規骨格を有する機能性アルカロイド分子を探索した。特に、ユズリハ、ハイイヌガヤ、リコポジウムに含有される新規骨格をもつ多環性含窒素天然物の機能性を解明するとともに、新骨格を有する機能性アルカロイドを探索した。 北海道で採集した、エゾヒカゲノカズラLycopodium clavatum var.RobustumよりLycovatineAと命名した新奇C16Nタイプの4級アルカロイドを発見した。また、ナンカクランLycopodium hamiltoniiよりnankakurineBを単離し、構造を明らかにするとともに、nankakurineAの構造訂正を行った。さらに、ナンカクランより1ycoperineAと命名した、C27N3タイプの新奇アルカロイドを発見した。LycoperineAはアセチルコリンエステラーゼ阻害活性を示した。一方、アルビカズラLycopodiumcomplanatumよりlycopladineAと命名したC16Nタイプのアルカロイドを見出し、構造を明らかにした。これらのヒカゲノカズラ科由来の数種のアルカロイドは、アストロサイトーマ細胞から神経栄養因子分泌促進活性を示した。また、ユズリハ科に属する植物のアルカロイド成分の探索も継続して行い、ヒメユズリハより新規アルカロイドdaphtenidinesA-Dを単離し、それらの構造を明らかにした。
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