研究課題/領域番号 |
17510182
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物分子科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
西山 繁 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (20137988)
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研究分担者 |
牧 昌次郎 電気通信大学, 電気通信学部, 助手 (20266349)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | フェノール酸化 / 天然有機化合物 / 陽極酸化反応 / ジアリールエーテル / スピロイソキサゾール / タリウム塩 / 高原子価ヨウ素 / マンゴスチン / ユーリパミド / 抗MRSA / ニトレニウムイオン / 環境対応 / 生理活性 / 有機化学 / 有機電気化学 / 全合成 |
研究概要 |
本研究において、陽極酸化反応を基盤としたフェノール酸化反応を活用することにより以下のような知見を得ることが出来た。 1.バンコマイシンに代表されるイソジチロシン型天然物に共通するジアリールエーテル構築においてタリウム(III)による酸化反応の最適化を行った。その結果、MRSAに対するイミペネムの活性を増強する海洋天然物由来のユーリパミド誘導体の環化反応を定量的にまで高めることが出来た。一方、タリウム(III)塩による酸化法の改良を行った結果、反応系中でタリウム(I)から活性型III価への酸化法を開発することが出来た。さらに、この方法論を進化させてタリウム酸化試剤の触媒化に向けて研究を継続している。この成果は、抗腫瘍性環状ジアリールエーテル、ガレオン類の全合成に導くことが出来た。特に、基質中のハロゲン置換基を選択することで酸化反応の高収率化および選択的官能基導入を達成することが出来た。 2.植物由来のベルベナカルコンは,PC12D細胞の神経芽成長促進因子の活性化作用を示す。関連する天然物の合成も含めて関連物質を合成し構造活性相関に関する研究を行い、天然物より強力な活性体を見出すとともに天然物とは逆の阻害活性を有する化合物をも創製した。 3.含臭素スピロイソキサゾール海洋天然物の合成において、ジアステレオマー分離の手法により光学的に純粋なアエロチオニン、アエロプリシニン-1の両鏡像体の合成に初めて成功した。 4.種々の生物活性を示すマンゴスチンを基質としてキサントン骨格の変換と新規活性の創出を目的として陽極酸化反応を研究した。その結果、フェノールの酸化還元電位に依存して一連のジエノン型成績体が生成することを見出した。 5.フェノール酸化の知見を窒素原子に応用することで、ヨードベンゼンを電気化学的に酸化して高原子価ヨウ素化合物を発生させ、その効率的な酸化作用を見出すことが出来た。
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