研究課題/領域番号 |
17510202
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
藤井 毅 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (20199285)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 日本インド関係史 / アンダマン・ニコバル諸島 / アジア太平洋戦争 / インド国民軍 / スバーシュ・チャンドラ・ボー / ヴンダマン・ニコバル諸島 / スバーシュ・チャンドラ・ボース / 日印関係史 / 国際研究者交流 / インド / イギリス |
研究概要 |
本研究は、アジア太平洋戦争期の日印関係史において、十分に解明されているとは言い難い日本軍によるアンダマン・ニコバル諸島の軍事占領とその後に続いた民政施行を、イギリス帝国史・第二次世界大戦軍事史・日本植民地経営史を視野に入れつつ、歴史学の観点より多角的に解明することを目的とした。 本研究の特色は、従来の研究が、イギリスをはじめとする旧連合国側が保有する史資料と、日本側が保有する史資料が、有機的に連結されることなく全く別個に行われてきたことを、批判的に克服しようとしていたことである。日本における研究史においても、アジア太平洋戦争期の軍事占領に関する研究が東南アジア地域に限定されており、ビルマを視野に入れた日印関係史の研究においても、その関心がビルマ占領とインパール作戦に終始していることを批判的に捉え直そうとしたものである。 こうした前提のもと、イギリスと日本国内において広範かつ包括的な史資料検索と収集を行った。 その結果、以下の諸点に関して、従来の研究では詳らかになってこなかった事実の解明が進んだ。(1)対日戦争とイギリス・連合国側のインド防衛方針(2)イギリス・連合国のアンダマン・ニコバル諸島防衛方針と日本のインド侵攻作戦との関係(3)日本占領期民政の実態(組織・制度・人材・施策)(4)自由インド仮政府とアンダマン・ニコバル諸島(5)戦争犯罪裁判とアンダマン・ニコバル諸島(6)アンダマン・ニコバル諸島の戦後復興と対ビルマ関係 研究成果として、史資料部分は、文献目録データベースである「アンダマン・ニコバル諸島関連資料目録」に取り纏め、論文としては「アジア太平洋戦争期のアンダマン・ニコバル諸島」を執筆した。 研究の当初計画においては、アンダマン・ニコバル諸島において、現地史資料調査を実施し、わけても、日本軍占領期のオーラル・アーカイブズの構築を企図していたが、スマトラ沖大地震の発生により、同諸島一帯が壊滅的な被害を受けたために、最終的に見合わせざるを得なくなってしまった。それらについては、今後の課題としたい。
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