研究概要 |
研究代表者は1960年代半ばからクラーラ・ツェトキーンの女性解放論を研究し,このテーマで1984年に博士の学位を得たが,本研究はソ連・東欧の崩壊後,公開整理された新資料にアクセスし,さらにそれらを用いた新たな研究を意識して行われた.折りしも,本科学研究費助成期間内に,ツェトキーンの生誕150年(2007)と没後75年(2008)が重なり,生誕150年のシンポジウムに招待報告の機会も得たので,モスクワのRGASPI及びベルリンのSAPMOアルヒーフに赴いてツェトキーン関係の原資料を収集し,1960年代には視野の外にあった彼女の理論のジェンダー視点での再考,客観的位置づけを行った。
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