研究課題/領域番号 |
17510228
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ジェンダー
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研究機関 | 中京大学 |
研究代表者 |
西山 哲郎 中京大学, 社会学部, 助教授 (10263188)
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研究分担者 |
谷本 奈穂 関西大学, 総合情報学部, 助教授 (90351494)
関 嘉寛 大阪大学, コミュニケーションデザインセンター, 助手 (30314347)
高井 昌吏 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 助手 (20425101)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | ジェンダー / スポーツ / ライフスタイル / フィットネス / 身体 / 科学知識 / 規律 / ネットワーク / 科学的知識 / 社会学 / アイデンティティ |
研究概要 |
本研究の目的は、現代日本におけるジェンダー・アイデンティティ(以後GI)構築様式の変容を浮き彫りにすることである。旧来の研究では、それは階層文化や家父長主義がしっけや教育によって意識に植え付けられる、といった風に「社会意識」から説明されたり、場面場面での人間関係や言語活動における「コミュニケーションの権力作用」から分析されることが多かった。しかし本研究では、通俗的には不変の常数と考えられがちな「身体」とGIの関係に注目した。 我々の研究手法の柱は、(1)フィットネス雑誌等の記事分析、(2)フィットネス・クラブ参加者へのインタビューと、(3)フィットネス・インストラクターや美容整形外科医といった身体実践の専門家からのヒアリングにある。初年度はドイツや韓国との比較調査を中心に行ったが、最終年の二年目は国内での実態調査に焦点を当てた。具体的には、東京、名古屋、大阪といった日本の主要都市をフィールドとした。 これらの調査から確認されたことは、おおまかに言えば以下のようなことだった。 (1)現代のGI構築様式は、身体に関わる領域においては、科学的な身体管理法が取り入れられたことによって、男女の性差を強調しない方向に向かっている。(2)フィットネス雑誌の記事分析の知見として、20年前と比べ、昨今はひとつのジェンダー内でも理想とする身体イメージが収束しつつある。(3)フィットネス・クラブ参加者には、ルールの遵守に関する「潔癖症」がみられ、その独特の身体意識との関連が伺われた。(4)しかし、ドイツと比べると日本のフィットネス・クラブでは自己の身体と向き合う者ばかりではなく他者(特にインストラクター)との交流に力を入れる者が目立った。
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