研究課題/領域番号 |
17520013
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 東京大学 (2006-2007) 神戸大学 (2005) |
研究代表者 |
鈴木 泉 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 准教授 (50235933)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 300千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | スピノザ / ライプニッツ / 内在性 / 一義性 / 原因概念 / 個体 / 類比 / モナド / 力能 / 原因 / 近世スコラ / 『エチカ』 / 様相概念 / 十全な観念 / 事象的定義 / 精神的自動機械 / 属性 / 表現 / 永遠性 / 個体的本質 |
研究概要 |
本研究は、ライプニッツによるスピノザ哲学に対する批判の意義を解明し、その批判を背景にしながら、スピノザ哲学の意義を照らし出すと共に、スピノザ哲学とライプニッツ哲学との体系的な比較研究を進めることを目的として進められた。ライプニッツ自身によるスピノザ哲学の評価という優れたコメンタリーの検討を通して、スピノザ哲学総体に対するより深い研究を行うことを中心的な課題とし、スピノザ的な内在性の哲学の可能性を解明した。具体的には、(1)ライプニッツによるスピノザ関係文書の目録作成を進めつつ、ゲプハルト版全集第1巻所収の『エチカ』関係文書、ライプニッツによる『エチカ』注解とカバラとの比較文書等の主立ったテクストの翻訳・検討を進めた。(2)ライプニッツによるスピノザ批判に対する、あり得べきスピノザの反論を検討しつつ、スピノザ・ライプニッツ間の体系的な比較研究を個々の論点毎に行った。具体的には、(1)神概念の肯定性:無限な属性によって構成される絶対的に無限な存在(スピノザ)、定義によって事象的に構成される存在(ライプニッツ)、(2)「精神的自動機械」の主題系、(3)個体の自発性:様態における個体(スピノザ)、モナドとしての個体(ライプニッツ)、(4)第二スコラの一連の概念に対するリアクション、(5)既にドゥルーズによるスピノザ研究によって解明されていることだが、ライプニッツ的な<類比の哲学>に対するスピノザ的な<一義性>の哲学の特質という五点に沿って検討した。その過程を通して、スピノザにおける力能概念がその量的把握を可能にするような独自性をもって導入されたこと、スピノザの原因概念が形相因と作用因との統合の意味を有すること、以上二点がスピノザ解釈に関する新たな論点として浮上し、これに関するライプニッツの議論との突き合わせの必要と力の哲学としてのスピノザ哲学とライプニッツ哲学との体系的な比較研究の重要性が改めて強く自覚された。
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