研究課題/領域番号 |
17520016
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
山内 廣隆 広島大学, 大学院・文学研究科, 教授 (20239841)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,460千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 360千円)
2007年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 自然との和解 / 自然的法共同体 / 自然的共世界 / 具体倫理学 / 全体論 / 相互承認 / ヘーゲル / 善き世界 / 比較考量 / 自然性 / ユートピア批判 / 実践的自然哲学 / ドイツ観念論 / 自然との和解への道 / マイヤー・アービッヒ / ルートヴィヒ・ジープ |
研究概要 |
本研究はハンス・ヨナスに始まり、マイヤー=アービッヒに受け継がれ、ルートヴィヒ・ジープへと拡大していったドイツ実践的自然哲学の研究を通じて、新しい(英米系とは異なる)応用倫理学の構築をめざすことであった。そのためにはまずアービッヒとジープ両者の実践哲学の中心となる業績を見出し、それを理解することから始めなければならなかった。そのためにまず、 1.両者の主要著作の翻訳を行った。アービッヒの著作『自然との和解への道』(みすず書房、2006年)の出版。ジープの主著「Konkrete Ethik」を『ジープ応用倫理学』(丸善、2007年)として出版。もちろん、このほかにも両者の論文の翻訳紹介を通して、研究を深めた。この作業は同時に啓蒙的影響も産み出し、多くの若い研究者の賛同を得た。次に 2.アービッヒとジープの実践哲学を哲学史のなかに位置づける作業に着手した。この仕事は『環境倫理の新展開』(2007年、ナカニシヤ出版)として結実した。一応、両者の哲学はスピノザ、シェリングの哲学の系譜の中に位置づけうるが、事はそれほど単純ではないことが判明し、その明確化がこれからの課題となった。 3.ジープに注目して言えば、彼はヘーゲル哲学との対話を通して、さらにロールズなどの英米系の哲学も尊重しながら、自己の哲学を「具体倫理学」として押し出す。ジープはヘーゲルと同様に全体論の立場を手離さないが、ヘーゲル的全体論は否定する。また、ロールズのような経験論の立場を採用するが、目的論的立場は手離さない。このように実践的自然哲学研究は、この三年間の研究を通じて、その解明への道が整ったと言える。
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