研究課題/領域番号 |
17520019
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
吉田 雅章 長崎大学, 環境科学部, 教授 (20128242)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 300千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 環境倫理 / 世代間倫理 / 労働 / 自然 / 持続的関係性 / 昭和30年代 / 自然を超える労働力 / 共同性 / 文化 / 環境プラグマティズム / 倫理学 / 接続的関係性 / 自然の制約 / 自然と人間との関係性 / 科学技術 / 人間存在 |
研究概要 |
本研究の目的は、欧米のこれまでの世代間倫理(未来世代への責務)が倫理として実効力をもたないとの認識に立ち、これに代わる世代間倫理の基本的な形を自然と人間社会の持続的な関係性に求めようとするものであった。 この目的の遂行のために、本研究では、まず第1に、コールディング、キャラハン、パーフィット等といった、欧米の従来の世代間倫理(未来世代への責務)に関する主要な論者の議論を取り上げて、これに徹底した検討を加え、欧米の世代間倫理をめぐる議論が現実の環境倫理としては決して有効ではないことを明らかにした。 次に、それでは「世代間倫理が真にどこで成立するか」を考えるために、今はその多くが失われつつある「自然相手の労働」に注目し、この「自然相手の労働」こそ、自然と人間社会との持続的な関係性を生み出していたこと、そしてそれを喪失させたものが化石エネルギーを駆動力とする「自然を超える労働力・労働体」であったことを明らかにすると同時に、この労働に含まれる共同性、歴史性、技術性が人間存在の重要な契機であり、自然と人間社会との持続的関係性を考えるうえできわめて重要であることを解明した。 さらにそうした「自然と人間社会との持続的な関係性」としての世代間倫理をどのようにして実効力のあるものにするかを検討する具体的な事例として、自然相手の労働がふんだんに残されていた(そしてまた、現在の環境問題を抱え込んだ社会の出発点でもあった)昭和30年代を取り上げ、今日的観点からこの昭和30年代を丹念に読み直すことによって、「自然と人間社会との持続的関係性」としての世代間倫理の具体的なモデルを提示することができることを明らかにした。
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