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18世紀ドイツ哲学と「もう一つの公共性の構造転換」に関する理論的・歴史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17520030
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 哲学・倫理学
研究機関南山大学

研究代表者

加藤 泰史  南山大学, 外国語学部, 教授 (90183780)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード教育 / 理性の公共的使用 / 理性の私的使用 / 正義 / 制度 / 政治 / 理性批判 / 討議 / 公共性 / 法 / カント哲学 / フィヒテ哲学 / コスモポリタニズム / 政治的なるもの / 植民地主義批判 / ナショナリズム
研究概要

この研究の目的は、18世紀ドイツ哲学、特にカント哲学において「国家的(staatlich)」とは根本的に異なった「公共的(offentlich)」の理解が「理性の公共的使用」に即して成立してくるが、その成立過程を「法的なるもの」と「政治的なるもの」との相克という観点から前批判期における「教育」の担う役割を分析し、それが「政治的なるもの」として国家を改善する機能を持つことを解明することによってここに「国家的」次元とは異なった「公共的」次元が開示されたことを論証すると同時に、それが原型となり批判期に移行して「理性の公共的使用」の論理を形成することを『純粋理性批判』などのテクストに即して明らかにするところにある。すなわち、ハーバマスが『公共性の構造転換』の中で析出した「公共性の構造転換」とは異なった、あるいはハーバマスが見失っていた「もう一つの公共性の構造転換」の領域としての「教育」を解明する手掛かりがこの研究によって獲得された。いま「ハーバマスが見失っていた」と書いたが、『公共性の構造転換』では不思議なことにベルリン啓蒙主義やバーゼドウなどの教育学的議論に関する分析が欠けており、その意味でこの研究はその不在を埋めるための橋頭量を確保することを目指したものでもあった。これらの問題は研究期間中に公刊された加藤泰史執筆の諸論文で模索されさまざまに検討が加えられたが、最終的には研究成果報告書に掲載された、加藤泰史執筆の論文「理性批判と公共性の問題」に集約された。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2006 2005 その他

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] 前批判期カントにおける[法的なるもの」と「政治的なるもの」2006

    • 著者名/発表者名
      加藤 泰史
    • 雑誌名

      南山ゲルマニスティック 17

      ページ: 57-70

    • NAID

      40007266080

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] カントと超越論哲学の問題-ひとつの予備的スケッチ-2006

    • 著者名/発表者名
      加藤 泰史
    • 雑誌名

      アカデミア 83

      ページ: 41-72

    • NAID

      40007449745

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 法的なるものと政治的なるもの2005

    • 著者名/発表者名
      加藤泰史
    • 雑誌名

      中部哲学会年報 第37号

      ページ: 25-38

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 法的なるものと政治的なるもの--カントの「理性の公共的使用」をめぐって--2005

    • 著者名/発表者名
      加藤 泰史
    • 雑誌名

      中部哲学会年報 37号

      ページ: 25-38

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] カントとフィヒテ--「ナショナリズム」と「コスモポリタニズム」をめぐるカントとフィヒテ--2005

    • 著者名/発表者名
      加藤 泰史
    • 雑誌名

      フィヒテ研究 13号

      ページ: 40-65

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Kant and Habermas on politics as law and law as politics

    • 著者名/発表者名
      Kato, Yasushi
    • 雑誌名

      Annals of the Chubu Society of Philosophy vol.37

      ページ: 25-38

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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