研究課題/領域番号 |
17520045
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
印度哲学・仏教学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
丸井 浩 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (30229603)
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研究分担者 |
手島 勲矢 同志社大学, 大学院神学研究科, 教授 (80330140)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,340千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 240千円)
2007年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | インド的思惟 / 歴史意識 / 包括主義 / ジャヤンタ・バッタ / ユダヤ学 / 聖書解釈史 / 高等批評 / ヴェルハウゼン / 宗教伝統 / 科学精神 / 本文批評 / インド哲学研究 / ニヤーヤ・カリカー / 寛容思想 / ニヤーヤ・マンジャリー / アーガマ・ダンバラ / mahAjana-parigraha / ユダヤ教の聖書解釈 / 近代化 / 宗教原理主義 / AcAryAH / vyAkhyAtAraH / 寛容精神 / 聖書解釈 / スピノザ / 比喩 / マニモニデス |
研究概要 |
日本のインド哲学研究は、古来の仏教思想文化の伝統を土壌としつつ、古典文献学及びOriental Studyの一形態として西洋近代で生まれた「インド学」を明治以来導入することによって発展してきたが、本研究課題はインド論理学派研究を専門とする研究代表者(M)が、西洋近代の相対化と自民族の宗教伝統からの脱構築をともに経験しつつある強靭なユダヤ思想の第一線研究者手島勲矢氏(T)を研究分担者として迎えて、私たちが学び取った西洋近代的な視点や科学的学問方法は何であり、それがインド思想の内的発展の理解にどのような光をあてたのかという問題を解明するための実験的な第1歩を印すこととなった。具体的な研究成果としては、Mが論文4本と学会発表等5つ、Tが論文4本と主要な学会発表等5つであるが、特筆すべきは日本南アジア学会第19回大会において小パネル「インド的思惟と歴史意識」を企画し、インド研究とは全く違うユダヤ学研究者との対話が、非歴史的と評せられるインド的思惟の内的展開に対する、西洋近代の学問的切り口(文献学と歴史学)の「特殊性」を浮き彫りにし、われわれ自身のインド哲学研究の現状認識を深める大きな機縁となりうることが確認できたことである。聖書解釈史の中で伝統的、内的な聖書理解を棚上げにし、宗教的生の現場の外から、テキスト生成の起源に切り込もうとするヴェルハウゼンの資料説がおこる背景には、理性の力によって古い伝統からの棄却をよしとする科学精神、さらには進化的思考があったのではないかとのTの指摘はその意味でも重要である。このほかMはインド哲学文献の中の宗教聖典の権威論証の分析から、宗教的多元状況の中で他宗教との融和調停をはかるための哲学的理論の展開に注目して、他を自の中に手前味噌的に取り込もうとするインド的「包括主義」の積極的な意味合いを提案した。
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