研究課題/領域番号 |
17520046
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
印度哲学・仏教学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
畝部 俊也 名古屋大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (10362211)
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研究分担者 |
加藤 久美子 名古屋大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (80252203)
佐久間 留理子 財団法人東方研究会, 研究員 (60280658)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,710千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 210千円)
2007年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | Pannasajataka / Phra Malai / サムット・コーイ / 貝葉写本 / タイ仏教 / 仏教学 / タイ写本 / Pathamasambodhi |
研究概要 |
当該研究期間に行った研究の成果をまとめた研究報告書は3部構成となっている。 第1部はパンニャーサ・ジャータカ編として、昨年度までにローマ字転写を公表した第19話〜第21話に対し、テキスト校訂および翻訳を行った。東南アジアの文献で用いられているパーリ語は「標準的」なものとは言い難く、そのこともあって、世界的に見ても未だテキストの校訂方針すら確立されていない。今回の研究により東南アジア撰述のパーリ語文献のテキスト校訂のためのひな形を提示できたと考える。直接的なテキスト研究以外にも、校訂した3話の内容や背景を紹介して東南アジア撰述仏典研究の意義を明確にした論考、現在利用できる計6本のパンニャーサ・ジャータカ写本の内容目次、これまでの日本におけるパンニャーサジャータカ研究文献目録を収録し、今後の当該文献の研究に資する成果をあげることができた。 第2部はプラ・マーライ写本研究編である。日本の各地に所蔵されている計6本の写本に関し基礎資料を収集しその書誌情報をまとめた。さらに写本前半のパーリ三蔵抄録部分に関しては、ローマ字転写を行って分析を進め、また、写本挿絵の図像学的分析も行った。さらに、タイ語で記されたコロフォンが存在している場合には和訳を行った。これによって従来全く等閑視されてきたタイの仏教写本研究に新局面を開くことができたと考える。 第3部はその他の資料を提示したが、写真挿絵、寺院壁画などを資料とした学会発表の資料も収録しており、文献研究と合わせたフィールド調査の重要性を示すことができた。
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