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サン・ルカ美術アカデミーの特質に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17520087
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 美学・美術史
研究機関宮城学院女子大学

研究代表者

森 雅彦  宮城学院女子大学, 学芸学部, 教授 (90137612)

研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
1,620千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 120千円)
2007年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワードサン・ルカ美術アカデミー / ヴィルトゥオージ・アル・パンテオン会 / フィレンツェ素描アカデミー / ベッローリ / アカデミック・カノン / コンクール / ヴィルトゥオージ・アル・パンテオン / 展覧会
研究概要

ローマのサン・ルカ美術アカデミーについて、フィレンツェ素描アカデミー、フランスの王立絵画彫刻アカデミーの展開などを勘案し、比較制度論の視座を意識しつつ、その特質を考察した。
まず、報告1に示したように、サン・ルカ美術アカデミー以前から存在した、ローマの美術家たちを中心とする同信会ヴィルトゥオージ・アル・パンテオン会(会員はサン・ルカ美術アカデミーの会員とも重なっている)について検討し、職能別ギルド、そして職能を超えた同信会から、芸術家の統合体としての美術アカデミーへという芸術制度の推移を象徴する、その過渡的な形態を検討した。
次に報告2に見られるように、ローマおよびフィレンツェの両アカデミーを比較対照させ、規約や教育活動の類似と差異を検討し、とくにローマの美術アカデミーにおける、芸術家の肖像画蒐集・制作や、1663年以降のコンクールという、フィレンツェには見られない活動を再検討した。とくに後者は、ルイ14世=コルベール時代のフランスの文化政策の影響を無視しては理解し難く、同時期にコジモ3世のフィレンツェもまたローマにアカデミーのサテライトを設けたことも、これと同根と見られていたことを跡付けた。
これらを踏まえて、ローマにおけるアカデミー芸術のイデオロギーを、1682年頃のカルロ、マラッタ自身の素描に注目して検討し、そこで無意識の前提とされている、基礎訓練やスキエンツィアを自明の前提としつつ、古代彫刻、ルネサンス美術の至高性、そして何よりもそれらの内部におけるモダニティの発露を意図したカノンという、ローマの古典主義自体の枠組みは、現実には保守的にも革新的にも転化しうるものたりうる所以を再検討した。

報告書

(4件)
  • 2007 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2008 2007 2005

すべて 雑誌論文 (4件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 「外部」の声-チェリーニの『自伝』を中心に2007

    • 著者名/発表者名
      森 雅彦
    • 雑誌名

      西洋美術研究 13

      ページ: 121-137

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2007 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] The Voice from Outside : A Recnsideration on Cellini's Autobiography2007

    • 著者名/発表者名
      MASAHIKO, MORI
    • 雑誌名

      Studies in Western Art No.13

      ページ: 121-137

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2007 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 「外部」の声-チェリーニの『自伝』を中心に2007

    • 著者名/発表者名
      森 雅彦
    • 雑誌名

      『西洋美術研究』 13

      ページ: 121-137

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] 『アカデミーとフランス近代絵画』(翻訳)2005

    • 著者名/発表者名
      A.ボイム
    • 雑誌名

      解題:共犯関係としての前衛/アカデミスム(森 雅彦)

      ページ: 401-421

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [図書] 『ルネサンス美術館』(第3章他)2008

    • 著者名/発表者名
      森 雅彦, 他
    • 総ページ数
      496
    • 出版者
      小学館
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2007 研究成果報告書概要
  • [図書] 『アカデミーとフランス近代絵画』(解題として、拙論「共犯関係としての前衛/アカデミスム」を含む)2005

    • 著者名/発表者名
      A.ボイム(翻訳)
    • 総ページ数
      421
    • 出版者
      三元社
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2007 研究成果報告書概要

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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