• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

川端文学における宗教関連引用文献の調査、および、その方法論的論究

研究課題

研究課題/領域番号 17520115
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 日本文学
研究機関鶴見大学 (2006)
岡山大学 (2005)

研究代表者

片山 倫太郎  鶴見大学, 文学部, 助教授 (90253012)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード文学 / 川端康成 / 宗教 / 仏教 / 日本
研究概要

川端康成が長編小説『海の火祭』(昭和2・8〜12)に引用し援用した宗教関係の文献の調査を、国会図書館や古書購入の方法でおこない、新たに数点の文献を発見することができた。この成果については未だ公表していないものも多く、今後順次公表してゆくことになるが、たとえば成果報告書に付した小笠原義人一家の大本教への入信の経緯を明らかにする資料などは、若き日の川端の日記類を読むための資料として重要なものであると思われる。
一方、本研究はこうした実証的な調査に基づいて、川端文学の方法論的特徴を明らかにすることを目的としていたが、この方面においても、重要な知見を得ることができた。たとえば、若き日より晩年まで、川端は仏教経典「維摩経」と深い関わりがあったと認められるが、この現象において注目されることがらは、仏教を西洋哲学上の認識論的問題、または、言語論的問題と関連させて摂取されていることである。仏教のもつ東洋的な思想性が受容されていることに間違いはないが、同時に、西洋哲学の枠組みの中でそれが摂取されていることは注目すべきところである。川端文学は全般として認識論的問題が指摘でき、したがって、仏教の認識論的問題は、川端文学を成立させている要として措定できることが可能である。
以上のような知見については、一部を「新感覚派における認識論的問題の行方」および「川端文学における「仏教的なるもの」への一考察」と題して論文発表し、また、東京大学国語国文学会大会では「仏教的なるもの」と題して公開シンポジウムの講師を務めた。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] 川端文学における「仏教的なるもの」への一考察-『維摩経』受容と新感覚派理論への可能性-2007

    • 著者名/発表者名
      片山倫太郎
    • 雑誌名

      国文鶴見 第41号

      ページ: 9-9

    • NAID

      40015425253

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2006 実績報告書 2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Buddhism in Kawabata literature2007

    • 著者名/発表者名
      Katayama Rintaro
    • 雑誌名

      Kokubun Tsurumi no.41

      ページ: 9-9

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 新感覚派における認識論的問題の行方-川端康成、横光利一の類比的素描-2006

    • 著者名/発表者名
      片山倫太郎
    • 雑誌名

      横光利一研究 第4号

      ページ: 12-12

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Whereabouts of the Problem of Epistemology in SINKANKAKUHA2006

    • 著者名/発表者名
      Katayama Rintaro
    • 雑誌名

      Yokomitsu Riichi Kenkyu no.4

      ページ: 12-12

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 新感覚派における認識論的問題の行方-川端康成、横光利一の類比的素描-2006

    • 著者名/発表者名
      片山 倫太郎
    • 雑誌名

      横光利一研究 第4号

      ページ: 13-13

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

URL: 

公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi