研究課題/領域番号 |
17520127
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 玉川大学 |
研究代表者 |
渡邉 正彦 玉川大学, 文学部, 助教授 (40259065)
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研究分担者 |
石川 巧 立教大学, 文学部, 教授 (60253176)
藤井 淑禎 立教大学, 文学部, 教授 (30132252)
瀧田 浩 二松学舎大学, 文学部, 講師 (30299888)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 文学一般 / 国文学 / 比較文学 / 国際情報交換 / 中国 |
研究概要 |
本研究では、高度経済成長期というものを、政治、社会、経済のドラスティックな変化という側面からだけでなく、様々なメディアを通じて流布された「表現」のレベルから再検証することを目的として始められた。17年度の研究により、メディアの繁栄により現出された高度経済成長期渦中の日本の一般大衆の像については、ある程度具体的なイメージを得ることができたのを踏まえ、18年度では役割分担に従いながら相互批評を重ねる中で、各メンバーが論稿を纏め上げる作業を中心に進められた。各メンバーの研究成果は、平成19年9月に玉川大学出版部より刊行された『高度成長期クロニクル』にて公表された。 また、平成18年9月には研究協力者である王成氏(中国・首都師範大学教授)の働きかけ、および日本の国際交流基金の協賛によって、北京の首都師範大学にて国際シンポジウム「中日高速経済増長期的媒体与表現学木研討会」が開催され、メンバー全員が口頭発表する機会を得たことで中国の高度経済成長期をめぐる諸問題についての認識が深まり、中国人研究者とも活発な意見交換を行うことができた。そこで得られた中国側研究者との交流により、前掲書の中に中国の高度経済成長期の文化状況に関する中国側研究者の論文を収録することが可能となった。 総じて、高度経済成長がそこに生活する人々や社会全体に与える影響は、日本、中国といった国境を越えた普遍性をはらんでおり、文学や音楽をはじめとするメディア表現を分析することでその問題性が明らかになることが確認された点に、この研究の意義を位置づけることができると考える。
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