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都市ロマンス劇とディケンズの初期小説に関する超ジャンル的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17520144
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 ヨーロッパ語系文学
研究機関東北大学

研究代表者

原 英一  東北大学, 大学院文学研究科, 教授 (40106745)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード都市 / ロマンス / ディケンズ / 小説 / 演劇 / 森 / 都市喜劇 / Ben Jonson / Aphra Behn / ジャンル / 小説の勃興
研究概要

英国の代表的小説家であるディケンズの作品と演劇との関係、とくに彼が直接的に影響を受けたと思われる17世紀初頭のルネサンス演劇や後半の王政復古期演劇との関係についての研究はほとんど行われてこなかった。本研究は、17・18世紀演劇とディケンズの小説との親近性を発見したことに端を発したものである。本研究では、演劇の一次資料を徹底的に渉猟することによって、ディケンズの初期小説に顕著に見られる演劇性の淵源を明らかにすると共に、18世紀初頭に起こった演劇から小説へのジャンル転換がいかなる文化的メカニズムとダイナミズムによっているのかについての解明が試みられた。その結果、近代資本主義文明の象徴である都市の発展と近代文学ジャンルの生成・変容とが密接に関係していることが洞察された。中世的なロマンスが都市の急速な発展によって拡大しつつあった徒弟階級を主たる観客層とする演劇にとりこまれることにより、都市化されたロマンスが出現したのである。「森」という場を中心とするロマンスには、人間の自然の本性を象徴する部分があり、「都市」はその対極としての文明を象徴するものである。「森」=田園に住んでいた人間は、都市に流入して市民となることにより、文明の建設に向かうと共に、根源的な矛盾を抱え込むことにもなった。そこにイギリスの近代文学と新しいジャンルとしての小説が生まれることになったのである。本研究により、ディケンズと演劇の関係という比較的狭いテーマを超えて、都市ロマンス劇がジャンル変遷を惹起するダイナミズムが詳細に解明され、17世紀から19世紀に至る英文学史を全面的に再構成する可能性が開かれた。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 分裂した日本人 マサオ・ミヨシの軌跡2006

    • 著者名/発表者名
      原 英一
    • 雑誌名

      英語青年 152巻・8号

      ページ: 17-19

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] The Divided Japanese : the Trajectory of Masac Miyoshi2006

    • 著者名/発表者名
      Eiichi Hara
    • 雑誌名

      The Rising Generation Vol.152, No.8

      ページ: 17-19

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 分裂した日本人-マサオ・ミョシの軌跡2006

    • 著者名/発表者名
      原 英一
    • 雑誌名

      英語青年 152・8

      ページ: 17-19

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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