研究課題/領域番号 |
17520165
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ語系文学
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研究機関 | 京都教育大学 |
研究代表者 |
太田 耕人 京都教育大学, 教育学部, 教授 (40168935)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | The Globe / Shakespeare / Elizabethan drama / stage directions / original staging / Elizabethan theatres / upper stage / balcony / stage traps |
研究概要 |
(1)昨年度に続き、Afed Harbage, Annals of English Dramaの年代推定にもとづき、975-1642年に書かれた英国の戯曲を対象に年代順に、大英図書館で電子データベースLIONを用いて、二階舞台へ/から主舞台から/への移動を示す語句を検索した。その例をファクシミリ、古版本およびEBBO(国会図書館関西分館で利用)で確認しつつ、1610年時点まで網羅的な調査を進めた。その結果、昨年度よりさらに100例を採取し、総計220例あまりの箇所について、検証を終えることができた。また、昨年度収集した箇所についても再チェックをかけ、見落としや誤記、勘違いなどを修正し、ほぼ完全なデータを得ることができた。二階舞台/主舞台の間の移動には、一般に上りは10〜25行分、下りは5〜10行のせりふにあたる時間がゆるされるのが普通であると、推測した。ただしこの数値は、例外的な事例をどう選定するかによって、大きく変動するため、さらに検証が必要である。 (2)ただし、シェイクスピアについては、Mariko Ichikawa, Shakespearean Entrancesの調査にもとづけば、より短い間に移動が行われている例が多数ある。0〜3行が6例あるが、うち3例は、実際の上演では退場を早めたり、少々遅れて登場しても支障がない(TIM 5.5.65;SHR 5.1.53;R2 3.3.182)。JCの2例は、Arden3の編者David Daniel1の言うように、upstageを高みと見立て、二階は用いなかったかもしれない(3.2.162;5.3.33)。現代の版本は古版本にない箇所に、俳優の動きを想定してト書きがつけられているが、その妥当性を根本から見直す必要がある。「Enter above.(1)-エリザベス朝演劇の二階舞台における登場と退場-」では、そのことを個々の事例に基づいて論証した。
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