研究課題/領域番号 |
17520196
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ語系文学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
鷲見 洋一 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (20051675)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 百科全書 / ディドロ / 辞書 / 知識の体系 / 分類 / 図版 / チェンバーズ / フランス文学 / 仏文学 / 思想史 / 事典 / チェインバーズ / 趣意書 / 記憶術 |
研究概要 |
18世紀フランス最大の達成である『百科全書』研究は、時間的、空間的に、広範囲の問題設定、背景構築を必要とする。この事典は、突然変異のように出現した書物ではなく、モデルとなった先行資料や、後続版などの近縁資料と比較してみて、初めてその意義を露わにする。 まず、先行・周辺諸資料(フランスのトマ・コルネイユ、英国のハリス、ダイチ、チェンバーズ)や、同時代の類書(フュルチエール、ベール、トレヴー、モレリ)との関係性解明を手がけて、『百科全書』のとりわけ初期テクスト群を扱い、なおまた『百科全書』の跡目を狙うかのような後続版((フランスの『体系的百科全書』、スイスのイヴェルドン版、イタリアのルッカ版、リヴォルノ版)について、パリ版が初期に提起していた問題がどのような形で変化・存続していったかを跡づけた。 さらに、基礎作業として、『百科全書』とその周辺資料を編年体で追跡記述する汎ヨーロッパ規模、さらには地球規模の普及に関する研究が緒についている事情を背景に、もっぱら中国と日本における状況(『和漢三才図会』と『厚生新編』およびその外国モデル)を説明、続いてパリ版『百科全書』の第一「趣意書」末尾に訳載された4項目の来歴と変遷が、1:パリ版、2:イヴェルドン版、3:2種のイタリア版の順に、もっぱら「参照指示」の有無という観点から調査されている。 総じて昨今の『百科全書』研究が、細かな事例を書誌学的に追求する、ややもすれば近視眼的な傾向を特徴するのに対し、本研究は碩学の故ジャック・プルーストの先駆的業績に習う形で、時空を超えた大規模な概観と把握を試みたものである。
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