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多文化主義としての「アメリカ」研究-文学と映像を媒介に

研究課題

研究課題/領域番号 17520208
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 ヨーロッパ語系文学
研究機関立教大学

研究代表者

小林 憲二  立教大学, 文学部, 教授 (90092056)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワード多文化主義 / 文学と政治 / 国民作家 / シャリヴァリ / 二面性 / ロマンス論 / ジムクロウ / ミンストレル・ショー / アメリカン・ルネッサンス / ナサニエル・ホーソーン / ハーマン・メルヴィル / アメリカ文化史 / 変容するアメリカ研究 / アメリカという現象 / 越境する文化論 / 欧米とカリブ海諸島 / ブラック・フェイス / シャリバリ / 黒さ / 創造力 / アメリカ映画 / アメリカ文化 / アメリカ文学
研究概要

本研究の目的は、十九世紀後半から二十世紀前半にかけてのアメリカ合衆国における「文化現象」とりわけ文学と映画を取り上げ、アメリカが「文化的」に作り上げようとしてきた「虚」と「実」に分け入り、イデオロギー化した「アメリカ」を文化面からできるだけ実証的に浮かび上がらせることに置かれた。その意味で言えば、映像分野の研究成果を含めて、本来ならばもっと研究内容が多岐にわたるはずだったが、時間の制約もあって、ここでは映画が発生してくる前の十九世紀中葉から後半にかけての文学と大衆文化を中心とした研究に終始してしまったが、取り敢えずはその成果を「中仕切り」という形で公表することとした。
とはいえ、ここでの成果は、さらに次のような研究内容の前提条件となるはずである。
(1)アメリカ映画の草創期に『アンクル・トムの小屋』や「ミンストレル・ショー」がアメリカ映画の「ストーリー」性確立にどのような役割を果たしたかを、草創期の映画監督エドウィン・ポーターの映画作品(たとえば『アンクル・トムの小屋』や『アメリカ消防夫の生活』や『列車大強盗』など)を通じて実証的に考察する研究。
(2)十九世紀の文学・演劇・大衆芸能が二十世紀の文化的特徴形成にどうかかわったかを、「アメリカ映画の父」と言われたD.W.グリフィスなどの映画作品(たとえば『国民の創生』など)から検証する作業。そこでは、グリフィスの長編映画の技法確立と、ハリウッド映画の「白人優越主義」的なストーリー性との関係などが考究されるはずである。
(3)世界最初のトーキー映画『ジャズ・シンガー』にそくして、アメリカにおけるユダヤ人の「白人化」と、ブラックフェイスによるジャズの大衆化に関する研究。
(4)フィルム・ヌワールと呼ばれた映画ジャンルと、そこでの女性の描き方を通して「金髪・青い目・白い肌」の「美女」とジェンダーに関する考察、等々。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて 2007 2006 2005

すべて 雑誌論文 (6件) 図書 (4件)

  • [雑誌論文] 越境する文化論の再構築のために-ファノンとセゼールとC. L. R. ジェームズをめぐって2007

    • 著者名/発表者名
      小林 憲二
    • 雑誌名

      境界を越えて 比較文明学の現在 7

      ページ: 177-195

    • NAID

      40015432908

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] To Reconstruct the crossing over barriers between cultural territory,2007

    • 著者名/発表者名
      Kenji KOBAYASHI
    • 雑誌名

      The Journal of Comparative Civilizations No.7

      ページ: 18-18

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 越境する文化論の再構築のために2007

    • 著者名/発表者名
      小林 憲二
    • 雑誌名

      境界を越えて--比較文明学の現在 No.7

      ページ: 177-194

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] Review of 'America' Within the History2006

    • 著者名/発表者名
      Kenji KOBAYASHI
    • 雑誌名

      Tosho Review Papers no.2777

      ページ: 4-4

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] もうひとつのアメリカン・ルネッサンス-ナサニエル・ホーソーンの場合2006

    • 著者名/発表者名
      小林憲二
    • 雑誌名

      立教アメリカン・スタディーズ 28

      ページ: 121-156

    • NAID

      110009486638

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 新しい研究の地平をめざす試み-『歴史のなかの「アメリカ」』を読み解く2005

    • 著者名/発表者名
      小林 憲二
    • 雑誌名

      図書新聞 2777

      ページ: 4-4

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [図書] 変容するアメリカ研究2007

    • 著者名/発表者名
      小林 憲二
    • 総ページ数
      364
    • 出版者
      彩流社
    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [図書] モダニズムとハーレム・ルネッサンス(ヒューストン・ベイカー著)2006

    • 著者名/発表者名
      小林 憲二
    • 総ページ数
      208
    • 出版者
      未来社
    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [図書] ホーソーンとその時代--アメリカ文化史のある断面2006

    • 著者名/発表者名
      小林 憲二
    • 総ページ数
      105
    • 出版者
      立教大学アメリカ研究所
    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [図書] モダニズムとバーレム・ルネッサンスー-黒人文化とアメリカ2005

    • 著者名/発表者名
      小林 憲二
    • 総ページ数
      208
    • 出版者
      未来社
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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