研究課題
基盤研究(C)
本研究は、19世紀後半から20世紀初頭のロシアに起こった文学生産の場の大きな変容を確認し、それが当時の文学や文化にもたらした影響を考察することを目的としている。なぜなら、モダニズムにいたるロシア文化史の大きな変化の背後には、読書行動や識字率、教育、出版、文学研究など、文化の再生産システムの大規模な変動があると考えられるからである。この目的のために、とくに三つの視点を重視した。(1)文学研究の変化と流行、(2)文学教育の変容、(3)出版・ジャーナリズムと読書行動、である。(1)についてはプイピン、ヴェンゲーロフらの文学史研究と文学の国民化との関係を指摘した。(2)については、ロシアの中等教育のカリキュラムから当時の文学教育の変遷をあとづけ、それが読者の増大や文学の国民化と関連していることを確認した。(3)については、民衆の読書教育と、当時の読書行動研究を検討し、文学が大衆化される過程をあきらかにした。
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MOCHIZUKI Tetsuo, ed., Beyond the Empire:Images of Russia in the Eurasian Cultural Context, Slavic Research Center, Hokkaido University
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21世紀COEプログラム「スラブ・ユーラシア学の構築」研究報告集 23
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MOCHIZUKI Tetsuo, ed., Beyond the Empire : Images of Russia in the Eurasian Cultural Context, Slavic Research Center, Hokkaido University
『21世紀COEプログラム「スラブ・ユーラシア学の構築」研究報告集No.23』
OHE, Kenzabro, et. al., The 21st century and Dostoevskii
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大江健三郎ほか『21世紀ドストエフスキーがやってくる』集英社
すばる 4
ページ: 259-263
スラヴ研究 第53号
ページ: 61-91
120001538097
Slavic Studies 53
スラヴ研究 53