研究課題/領域番号 |
17520217
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
各国文学・文学論
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
清水 賢一郎 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 准教授 (90262097)
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研究分担者 |
榎本 泰子 中央大学, 文学部, 准教授 (00282509)
鈴木 将久 明治大学, 政治経済学部, 准教授 (00298043)
齊藤 大紀 富山大学, 人文学部, 准教授 (70361938)
星野 幸代 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 准教授 (00303587)
西村 正男 関西学院大学, 社会学部, 准教授 (80302652)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,940千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 240千円)
2007年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 中国文学 / 東洋史 / メディア研究 / 文化研究 / 北京 / 上海 |
研究概要 |
本研究はメディア社会文化史とネットワーク論の視点から、1920~1930年代の北京・上海におけるメディア環境とその受容者(オーディエンス)について、ジャーナリズムや各種の出版メディア(新聞、雑誌、書籍)、映像・音声メディア(映画、演劇、写真、放送、レコード、演奏会)、及び文学的/文化的領域に関わる多種多様なエイジェント(作家、編集者、制作者、演奏家、批評家、読者、聴衆/観衆等)の間の複層的なネットワークのダイナミズムを解明し、それが文学的/文化的テクストの生産・流通・消費に果たした作用を明らかにすることによって、そうした生産・流通・消費の総体的な「場」としての文学界・文化界の形成、さらにはそれを基盤とする公共空間・共同性意識(集合的アイデンティティ)に与えた影響を解明しようとする、文学・文化におけるオーディエンス研究の新たなる試みである。 それ自体「超域」的な特性をもつメディアの機能を考慮にいれたネットワーク論的視点から、(1)従来の一国史的枠組みを前提にしたナショナルな「中国文学/文化史」的叙述を脱構築し、(2)各メディアの特性を重視したメディア論的な方法論を提起し、(3)メディアと政治・社会・文化等を交差させた領域横断的なメディア社会文化史の視点とも綜合させるといった問題意識によって、立体的・重層的に1920~30年代北京・上海における文学界・文化界の史的展開とそのメディア論的意味、オーディエンスのネットワーキングのダイナミズムを描き出そうとする試みであり、最終年度には上海で国際ワークショップを開催して充実した研究討議を行うことができた。
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