研究課題/領域番号 |
17520234
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
各国文学・文学論
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
竹村 則行 九州大学, 大学院・人文科学研究院, 教授 (60117158)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,350千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 150千円)
2007年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 中国文学史 / 支那文学史 / 近現代中国 / 明治日本 / 西学東漸 / 〓 梅羮 / 譚丕模 / 〓梅羮 / 林伝甲 / 〓梅羹 / 中国文学史綱 / 清末中国 / 中国近現代 / 古城貞吉 / 笹川種郎 / 児島献吉郎 |
研究概要 |
本研究の目的は、中国の近代・現代における『中国文学史』著述の歴史を解明することであった。3年間の研究の結果、関連する当時の日本におけるそれも含め、以下のことが明らかになった。 1、欧米の科学的実証法による『中国文学史』著述は、最初は明治維新後の明治期の日本人によるものが先行し、やがて辛亥革命後の中国人による著作に継承されたこと。 2、明治-昭和前期の日本人による『支那文学史』は、当時の政治情勢の反映として、中国を支配る対象として見ており、今日のそれとは基本的に異なること。 3、中国人自身の手になる『中国文学史』は、辛亥革命や五四運動等を経て、1920年前後に出現するが、より自立した『中国文学史』は、抗日戦争を経て、1949年の中国建国後に著述されること。 4、多く大学での教育課程で使用される現代中国の『中国文学史』著作は、出版技術の進展と共に、多種多様の出版が見られるようになったこと。 5、現代日本の『中国文学史』は、個別テーマの著作は数多いものの、通史の著作は必ずしも多くないこと。このことは、日本の大学における漢文・中国文学の教育課程に密接に関連すること。 なお、調査の過程で新たに発見した・梅羮著『中国文学史綱』については、学術的に貴重な資料であるので、研究代表者の解題を付して影印覆製本を刊行し、学界への情報提供を図ることにした。
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