研究課題/領域番号 |
17520253
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
森山 新 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化創成科学研究科, 准教授 (10343170)
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研究分担者 |
黒滝 真理子 日本大学, 法学部, 准教授 (20366529)
遠山 千佳 (遠山 知佳) 立命館大学, 法学部, 准教授 (40383400)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 300千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 認知言語学 / 日本語教育 / 第二言語習得 / 教授法 / 教材開発 / 日本語 / 第二言語 |
研究概要 |
(1)日本語の格助詞の意味構造と習得との関係についての研究: ・これまでの認知言語学理論を用いた意味構造分析の妥当性を検証するために、様々な実証的研究を行った。 ・日本語母語話者と日本語学習者(韓国・中国語母語話者)のカテゴリー形成の違いを多次元尺度解析を用いて実験的に明らかにした。 ・プロトタイプが先に習得されるとしてきた認知言語学の主張について、コーパスデータを用いて実証的に検証した。 ・文法と語彙の習得が、トークン頻度とタイプ頻度を区別することで説明できることを、動詞・形容詞の否定形の習得を例に明らかにした。 ・Langackerが提唱し、Tomeselloが母語習得においてその妥当性を明らかにしたUsage-based modelが第二言語としての日本語習得にも妥当性が高いことを確認した。 ・これらの研究をもとに、認知言語学の日本語教育への応用可能性を確認した。 (2)認知日本語文法(Cognitive Japanese Grammar)の提示: ・認知言語学の観点から日本語の文法(主語と主題、テンス・アスペクト、ヴォイス、ムード、複文、視点表現など)を整理し、教材化を試みた。 (3)認知言語学の観点を生かし、文化を取り入れた総合的な日本語教授法の考察: ・近年日本語教育は文化を取り入れた総合性を求めているが、認知言語学はそれに合致する言語観・言語習得観を有する。認知言語学的観点から文化を取り入れた総合的日本語教授法を提案した。 以上の内容は、『認知言語学から見た日本語格助詞の意味構造と習得』、『現代日本語教育の理解』などの著書、論文で発表するだけでなく、『日本語教師のための認知言語学のレッスン』などの日本語教師養成の教材に活用した。
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