研究課題/領域番号 |
17520261
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
三藤 博 大阪大学, 大学院・言語文化研究科, 准教授 (60181939)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 300千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | テンス / アスペクト / イベント意味論 / 形式意味論 / フランス語学 |
研究概要 |
本件研究ではイベント意味論に基づいたテンス・アスペグト体系の対照研究を目指していたところ、当該研究期間内においては、イベント意味論に基づいたテンス・アスペクト体系の研究のための基盤整備という意味合いを持つ、イベント意味論自体に関する理論的研究が中心となった。イベント意味論に基づく日本語のテンス・アスペクト体系の研究のための理論的基盤作りのため、イベント意味論の枠組みが持つ利点を活用した日本語意味論の体系の構築を目指して、当該研究期間内にこの課題に関連する論文3編を執筆した。このうち特に、「イベント意味論に基づく日本語名詞句の意味の取り扱いについて」、「イベント意味論に基づく日本語意味論の構築に向けて」の2編は、イベント意味論に基づく日本語意味論が持つ理論的長所を明らかにすることができたものと考えている。論文「ラテン語の時の副詞節における法・時制・アスペクト形式」においそは、フランス語のテンス・アスペクト形式の源となっているラテン語のテンス・アスペクト形式について、特に時の副詞節における出現形式の形熊と意味とについて分析を行なった。また、イベント意味論に基づくテンス・アスペクト体系の分析には、テンス・アス言語理倫:イントロダクション」においては、シンポジウムのイントロダクションという限られた範囲内ではあったが、イベント意味論の観点からの否定とテンス・アスペクトとの相互関係を視野に入れた論述を行ない、近年再び脚光を浴びている自然言語における否定の研究におけるイベント意味論の重要性についても、本報告者が企画・司会したこの日本言語学会におけるシンポジウムを通じて明らかにすることができたものと考えている。
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