研究課題/領域番号 |
17520277
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
鈴木 亮子 慶應義塾大学, 経済学部, 准教授 (50306859)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,350千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 150千円)
2007年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 主観化 / 間主観化 / 引用助詞 / 形式名詞 / 会話 / 日本語 / 文法化 / 話し言葉 / 構文 / 談話標識 / 話しことば / って / わけ / 歴史語用論 |
研究概要 |
本研究は、日本語の話し言葉(現代の会話、ある時代の会話体に近いと考えられる資料)をデータとして、頻繁に見られる形態素の意味・文法的機能をはじめとする歴史的発達過程を「文法化」「主観化」「間主観化」という概念に照らして明らかにすることを目的に始まった。分析対象として引用助詞(特に「って」)、形式名詞(特に「わけ」)に着目し、意味機能の変化、生起する構文の変化、変化の原因や方向性について、初期の例が見受けられる江戸時代の会話体の記述に遡り、現代の会話まで、年代を緩やかに分けて、まとまりごとに変化を見るべく分析を行った。用例の情報について、前後のコンテクストや構文、形態素の情報、意味・談話機能などを入力したデータベースを作成し、用例の比較や検索を効率的に行えるようにした。また、成果を国内学会での口頭・ポスター発表や論文発表という形で、英語と日本語の両方で発信することが出来た。特に2005年(於イタリア)と2007年(於スウェーデン)に行われた国際語用論学会において、パネルを共同で企画し、自らも発表を行い、さまざまな語種・テーマを持つ研究者と交流し、フィードバックを得ることが出来た。2005年のパネルの成果は図書(Journal of Historical Pragmatics特別号)という形で2007年に発表することが出来(共編)、2007年のパネルの成果は、John Benjamins社のStudies in Discourse and Grammar(SiDaG)のシリーズの一冊として刊行することが決まり、自らの論文を寄稿するとともに、共編者の一人として作業を開始している。
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