研究課題/領域番号 |
17520355
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語教育
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
加藤 好崇 東海大学, 留学生教育センター, 准教授 (20297203)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
1,660千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 60千円)
2007年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 接触場面 / 社会言語規範 / 言語管理理論 / 日本語教育 / インターアクション / JFL環境 / JSL環境 / 初対面場面 / 規範 / 言語管理 / 管理プロセス / 社会言語的規範 / 海外日本語接触場面 / 場所ホスト / 場所ゲスト / フォローアップ・インタビュー / 規範のバリエーション / 規範のヒエラルキー / 規範の動態性 |
研究概要 |
本研究の目的は、日本語教育の立場から、内的場面(母語話者のみが参加する場面)と接触場面(母語話者と非母語話者が参加する場面)における規範の分析、さらに、日本国内における日本語接触場面(JSL環境における日本語接触場面)と海外における日本語接触場面(JFL環境における日本語接触場面)における規範の分析を行うものである。また、本研究は特に話題や文体などの社会言語的規範に絞り研究を行った。 JSL環境におけるデータとしては、日本語母語話者と中国人日本語学習者の1対1ペア4例、日本語母語話者と韓国人日本語学習者の1対1ペア3例、日本語母語話者とオーストラリア人日本語学習者の1対1ペア2例の計9ペアである。JFL環境におけるデータは中国国内における日本語母語話者と中国人日本語学習者の1対1ペア4例、韓国国内における日本母語話者と韓国人日本語学習者の1対1ペア3例、オーストラリア国内における日本語母語話者とオーストラリア人日本語学習者の1対1ペア2例の計9例である。いずれも会話時間は20分であり、録画をされた。会話は文字化された後、会話データと録画資料を使用し、すべての被調査者に対して、フォローアップ・インタビューを行った。インタビューは約1時間であり、合計36時間である。 その結果、まず、接触場面では内的場面規範が緩和される場合があること、JSL環境かJFL環境かによって、選択される話題内容や頻度に相違が見られること、また、場所ホストか場所ゲストか、あるいは言語ホストか言語ゲストかによって、それをだれが発話するかなどに相違があることなどが分かった。 これらの知見は、接触場面を無視した日本語教育、また、海外のJFL環境においては、現地の接触場面を無視した日本語教育が、authenticityの乏しいものであることを示している。
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